違法のオンラインカジノ利用客向けに換金、集めた電子マネーで架空取引 名古屋の専門学生に有罪判決 神戸地裁
日本国内で違法のオンラインカジノの利用客向けに、電子マネーを暗号資産(仮想通貨)に換金したなどとして、常習賭博ほう助と電子計算機使用詐欺の罪に問われた名古屋市守山区の専門学生の男(23)の判決公判が7日、神戸地裁であった。酒井英臣裁判官は懲役2年、執行猶予4年(求刑懲役2年6月)を言い渡した。 【写真】なぜギャンブル依存?楽しんでいたはずが、気が付けば深みに…精神科医が指摘「誰しもなりうる病気」 判決によると2023年10~11月、名古屋市の会社役員の男(22)=同罪などで公判中=らと共謀し、客がオンラインカジノで賭博をした際、暗号資産がカジノサイトで利用できることを知りながら、計24回にわたり電子マネーを仮想通貨に換金した。同年1月には、集めた電子マネーを使ってインターネット上のフリーマーケットで架空の取引をし、違法に約170万円を得た。 酒井裁判官は、賭博を手助けするシステムを構築して運用し、集めた電子マネーを違法に現金化した「巧妙な犯罪」と指摘。共犯者から多額の報酬を受け取ったとして「刑事責任は軽視できない」とした。