<春に駆ける’22センバツ>選手紹介/8 聖光学院・伊藤遥喜一塁手/只見・酒井怜斗中堅手 /福島
◇旧友との対戦心待ち 聖光学院・伊藤遥喜(いとう・はるき)一塁手(2年) 大阪府摂津市出身。阪神甲子園球場は実家から電車で50分ほどだ。幼い頃から家族に連れて行ってもらい、高校野球の決勝を何度も観戦した。「憧れの聖地にやっと立てる。両親に成長した姿を見せたい」と目を輝かせる。 同じ関西出身の赤堀颯主将(2年)とは一番の仲良し。チームは違ったが中学時代から顔見知りで、同じ進学先と知ってさらに仲が深まった。伊藤の秀逸なボケに的確なツッコミを繰り出す赤堀の「関西弁コンビ」で、寮生の笑いを誘っている。 センバツでは大阪桐蔭の川原嗣(し)貴(き)投手(2年)との対戦を望む。中学時代を北摂シニアでともに過ごしたチームメート。「お互い手の内を知っている。自分の打撃がどれだけ通用するのか楽しみ」と今から心待ちにしている。 174センチ、82キロ。一塁手。右投げ左打ち。 ◇守備範囲の広さ強み 只見・酒井怜斗(さかい・れいと)中堅手(1年) 昨秋は3割を超える打率を残し、1番として打線を引っ張った。 投手の悠来(2年)は兄。グラウンドでソフトボールに興じる兄の姿を見て、自分も小学2年の時に始めた。 守備範囲の広さを含め、中堅守備には自信がある。「甲子園は広いので、相手打者の打球傾向やポジショニングを確認しながら守りたい。投手が打ち取った前の打球は絶対に捕る」と、こだわりを見せる。 尊敬する人物はイチローさん(元大リーガー)。「野球選手といえばイチローさん。イチローさんのように努力できる選手になりたい」と話す。 好きな食べ物は母が作ってくれるオムライスで、試合前日に食べる。好きな言葉は、みんなで力を合わせて物事に取り組むという意味の「戮力協心(りくりょくきょうしん)」。=つづく 176センチ、63キロ。中堅手。右投げ右打ち。