公式戦全試合出場を続け副主将としてもチームを引っ張る秋山

　新潟は22日、ホームで川崎Fと対戦する。今節でリーグは折り返し。今季公式戦全試合出場を続け、不動のボランチとして試合を支配するMF秋山裕紀（23）は、前半戦最後の試合を白星で飾り、後半戦でのジャンプアップを誓っている。 　ピッチ上のかじ取り役だけでなく、副主将としてリーグ前半戦は主将マークを巻くことが多かった。秋山の言動からは、端々に責任感があふれ出る。「思うような結果が前半戦出ていなかった中で、折り返しで勝って後半戦いいスタートを切りたい。まずはこの一戦に全てを懸けて戦いたい」と力を込める。 　チームで唯一、今季ここまで公式戦全試合に出場。リーグ戦出場時間は1527分と、昨季の1346分をすでに超えた。ボールタッチのアクション回数を表すプレー総数、パス総数はともに現在リーグ1位で、チームがスタイルを発揮する上で欠かせない存在だ。 　だからこそ前半戦の結果には満足していない。ボールを保持して好機をつくり、攻められる回数も多くはなかった中で「最後に決めきるところ、大事なところでやられて失点が重なったところは明確な課題」と言い切る。 　上位の町田、鹿島との直近2戦は先制し、最少失点に抑えて勝ち点を奪った。課題に改善の兆しが見えているからこそ今節も継続して、勝負強さを身につけていくことが後半戦に向けて大事になる。 　川崎Fとは互いにボール保持を志向するチーム同士。選手も松橋監督も今節のポイントには「ボールを握り続けること」を挙げ、背番号6がキープレーヤーなのは間違いない。「置かれている状況も似ている。ここで勝った方が、より上にいけるきっかけをつくれる」。同じ勝ち点の相手を破り、順位を上げて前半戦を締めくくる。（西巻　賢介）