シミやシワは私のキャラクターのひとつ。麻のシャツは、ドライな大人の肌に似合う服【モデル菜木のり子の50代ファッション】
ファッションも人生も、ちょっとはみ出たり崩したりするのが自分らしいスタイル
「例えば拝みたくなるような高価で美しいバッグにはチャーミングなキーホルダーを付けたり、きれいなドレスにはコンバースのスニーカーを合わせたり。どこかを崩して自分に引き寄せるひと手間を加えるのが私の好きなスタイルです。常にオーディションを受けて二位はない世界で生き、たくさんいるモデルの中で自分を選んでもらうためのオリジナリティを考え続けた結果、ファッションも自然とそういう気持ちになっていったのかもしれません」 第一回目の今回は、今の菜木さんにとって白シャツより馴染むという「麻のシャツ」のコーディネートを紹介します。
麻のシャツは、年を重ねた今の肌だからこそ似合うアイテムだと思う
NORIKO’s Comment 年齢に伴うシミとかシワがあってもスキンケアさえしっかりして、みずみずしく、生き生きとしていれば人って素敵に見えるんじゃないかなって思っていて。それに人は動くし笑うので、シミやシワがあることはむしろ当然のこと。私の中のキャラクターのひとつとして受け入れています。 体型の変化や肌の変化を嘆いても仕方ないことなので、「これが着れない」と落ち込むんだったら、もっと今の自分を楽しめる服を選んで着るほうがいいんじゃないかなと思っています。 例えば麻のシャツは、少しドライな大人の肌だからこそ似合うアイテムだと思うんです。たまたま入ったお店でこのシャツを試着してみたら、白シャツほどパキッとした感じがなく、洗練されすぎていない感じが今の自分の肌には馴染む気がして、麻のシャツっていいなと思うようになりました。黒のタンクトップに白シャツだともっとコントラストが強くなりますが、麻のシャツだと少し柔らかい印象になるのもいいですよね。 大きめのポケットがついたサファリスタイル風なデザインでどこか野生的な雰囲気があるのも、イタリアのマダムみたいでいいのかもしれません。 私は年を取れば取るほどシャツを着るときは胸元を開けるようにしていて、本当はタンクトップがなくてもいいくらい。その代わりアクセサリーをジャラジャラ付ければ胸元をカモフラージュできますし。今回はワントーンコーデで何も付けないとちょっと寂しいので、アクセサリーをたくさん付けてみました。