胆沢水沢間バス、奥州市が路線維持へ 岩手県交通は年度末撤退
奥州市の胆沢、水沢両地域をつなぐバス路線・胆沢水沢線について、岩手県交通は2024年度末で運行を取りやめる。高校生の通学の足を守るため、市は代替事業者を選定し、ルートの一部を廃止した上で25年度以降も維持する方針だ。 環状の同線は21年4月から北回り、南回りの2ルートを平日のみ各7便運行。県立胆沢病院や水沢駅前、市まごころ病院などを結ぶ。県交通が市の依頼を受けて運行し、県と市が赤字分を補填(ほてん)している。 市によると、同社から今年2月、運転士不足により24年度末で運行を取りやめたいと申し出があった。路線廃止の場合、接続する地区内交通の事前予約型乗り合いタクシーが機能しなくなり、水沢高や水沢農高の生徒の通学にも影響する。