M・キーン、デ・ヘアら新戦力が大ヒット セリエA3位まで上がってきたフィオレンティーナが起こすサプライズ
指揮官パッラディーノの手腕も見事
ここまでリーグ戦12試合を消化し、セリエAで3位につけるフィオレンティーナ。首位ナポリとは1ポイントしか差がなく、ここまでフィオレンティーナが順位を上げてくると予想していた人は少なかったかもしれない。 躍進の理由は、当たりまくっている『今夏の補強』だ。最大のヒットは、ユヴェントスから1300万ユーロで獲得したFWモイーズ・キーンだ。ポテンシャルがあると言われながら、エヴァートンやユヴェントスでなかなか安定しなかったキーン。昨季はセリエAで0ゴールに終わったのだが、フィオレンティーナに移籍した今季はすでに8ゴールと大暴れだ。 情報サイト『Transfermarkt』は昨季0ゴールだったキーンを最前線に据えたフィオレンティーナの決断を「思い切りがいい」と評しているが、ここまでヒットするとはフィオレンティーナ側も予想外だったのではないか。 そのキーンの個性を引き出しているのは、今季より指揮官に就任した40歳の青年監督ラファエレ・パッラディーノだ。モンツァでの指導者経験はあるが、パッラディーノも経験が浅い方だ。パッラディーノの手腕も1つのサプライズと言えるか。 他にもGKには無所属が続いていたダビド・デ・ヘア、中盤には今夏のパリ五輪で躍動したモロッコ代表MFアミル・リチャードソンをスタッド・ランスから完全移籍で獲得し、ローマからMFエドアルド・ボーヴェ、ミランからMFヤシン・アドリ、モンツァからMFアンドレア・コルパニをそれぞれレンタルで獲得。左サイドバックにもウニオン・ベルリンからロビン・ゴセンスをレンタルで迎えた。 負傷に苦しんでいるが、出場4試合で3ゴールを挙げるFWアルベルト・グドムンドソンもジェノアからレンタルで迎えた選手で、これだけ新戦力がヒットするのも珍しい。果たしてこの勢いはどこまで続くのか、フィオレンティーナは見逃せないチームに仕上がっている。
構成/ザ・ワールド編集部
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