阪神・岩貞 来季は進退懸ける 3年契約最終年は危機感を「持ちつつというより、それが中心。まさに岐路」
阪神・岩貞は現状維持の年俸1億円で契約を更改した。22年オフに結んだ3年契約2年目の今季は自己ワーストとなる2試合の登板で終了。底なしの危機感を胸に契約最終年の来季は進退を懸けて挑む。 「(危機感を)持ちつつというより、それが中心。焦るということではなく、やってきた準備、練習に対して自信を持って、後悔がない“やり切った日”を重ねていきたい」 日本一に輝いた昨季は2年連続の50試合登板を果たし、防御率2・70でブルペン陣を支えた。今季も“再現”が期待された中、春先から悩まされた左肘の痛みが長引いた。7月30日に初昇格を果たしながら、8月3日DeNA戦で敗戦投手となり、9日に出場選手登録を抹消。その後は1軍に返り咲くことはなかった。逆襲の25年シーズンは、大きな分岐点になり得る。 「来年(9月で)34歳で、ここから安定した成績をつかめれば(以降の)シーズンを多く過ごせるとは思うが、そうじゃなかった場合はユニホームを着続けることは不可能。まさに岐路」 今オフ、同い年の加治屋が球団から戦力外通告を受けた。13年ドラフトの同期入団だった陽川も西武の来季構想から外れて引退を決断。仲間の思いも背負い、野球人生を左右する1年へ向かう11年目左腕は「キャリアハイを目指せる」と断言。どん底からの華麗なカムバックを思い描いた。(八木 勇磨)