北朝鮮による弾道ミサイル発射などが相次ぐ中、韓国では16日、6年ぶりに空襲に備える訓練が全国一斉に行われました。 記者「サイレンが鳴る中、空襲を想定した訓練が始まりました。政府の職員たちが階段を使って、次々に避難をしています」 有事の際に身を守るための「民防衛」訓練と呼ばれるもので、実施されるのは2017年以来、6年ぶりです。 北朝鮮の脅威が高まる中、ミサイル攻撃を想定して、全国の政府機関や学校など、およそ1万8000か所で一斉に行われました。 ソウル市内では避難訓練のほか、防毒マスクの着用や心肺蘇生の訓練も行われました。 尹錫悦大統領は訓練に先立ち、北朝鮮との対話を重視した前の文在寅政権を念頭に「これまで偽の平和に頼った安全保障観念で、訓練が実施されなかった」と指摘しています。 その上で、北朝鮮の核・ミサイルの脅威が現実化する中で、今後、全国民が参加する形での大規模な訓練を再開していく方針を示しました。