X JAPAN・HEATHさん一周忌を前に…〝戦友〟が誕生日に渡したプレステ秘話明かす
昨年10月29日に急逝したX JAPANのベーシストHEATHさんを偲ぶムック本「All about HEATH」(リットーミュージック)、ソロ活動名義(heath)でリリースしたソロワークを集めたBOXセット「all of heath」が23日に発売された。 X JAPAN加入前のHEATHさんとバンドを組む話もあったビジュアル系ユニット「VINYL(ヴィニイル)」のボーカリスト福井祥史が偲んだ。 「早いですね、もう1年。去年はたくさんの友人、知人、先輩方が亡くなり、かなりメンタルがやられました。特にHEATHは、実はSTRAWBERRY FIELDS(ストロベリーフィールズ)の最初期メンバーだったんです。結果的には、一緒にやらなかったのですが」 デランジェを脱退した福井、パラノイアを解散したHEATHさんの2人でギターとドラムを探すところからスタートしたロックバンドがストロベリーフィールズだった。 1991年にストロベリーフィールズはメジャーデビュー。一方、HEATHさんはmedia youthを経て、X JAPANに加入。ストロベリーフィールズ解散後、福井は元黒夢のギタリスト鈴木新とヴィニイルを結成。HEATHさんと同じくHEADWAXの所属となった。X JAPANのhideさんが社長を務めた事務所だ。 福井は「ある年のHEATHhの誕生日、彼はレコーディングスタジオにこもりっきりでした。誕生日に日付が変わった瞬間を狙って、サプライズでプレゼントを渡しました。プレゼントは事務所が用意してくれたゲーム機のプレステだったかな。彼は非常に喜んでくれて、すぐにゲーム機をつないで、あの彼特有のハニカミ笑顔でゲームをしていたのを今も鮮明に覚えています」と語る。 鈴木は「HEATHがmedia youthに在籍していた頃、1人だけ異彩を放つかっこいいベーシストだなと思っていました。事務所の集まりや、モニターをしていたフェルナンデスの撮影等、ご一緒させていただきました。ステージとはいい意味で違った気さくな方でしたよ。もっとベースをプレイしているところを見たかったです」と偲んだ。 今年ヴィニイルは25年振りに本格的に再始動した。 福井は「この十数年、ギターの新からは、早くやろうとアプローチがあったのですが、日常に追われることでいっばいで、何となく日々が流れて行くだけでした。去年、HEATHや櫻井敦司さんが亡くなって、今やっておかなければという思いが大きくなったのは間違いないです。さまざまな人とのつながりによって、再始動できていることに感謝し、できる限りの事をしっかりやって行こうと思います。今年12月25日にはレコード発売、来年もツアーを含めライブを各地で行う予定です」と話している。
東スポWEB