初日舞台あいさつに出席した江口のりこ（カメラ・中西珠友）

　女優の江口のりこが３０日、都内で行われた映画「愛に乱暴」（森ガキ侑大監督）の初日舞台あいさつに出席した。 　今年３本目となる主演映画の公開を「ちょうど１年くらい前に撮影していた。公開されることが、とてもうれしいです」と喜んだ。同時に舞台あいさつを迎え、制作チームらとはひと区切りとなり、「スタッフさんと会うのはしばらくないから寂しい」と心の内を明かした。 　夫の実家敷地内に建つ離れに住む主婦の物語。夫の無関心や義母からの微量のストレスを振り払うように、「丁寧な暮らし」にいそしむ主婦・初瀬桃子を演じた。桃子について「自分の目の前にある生活を一生懸命やる女性。桃子とは全然状況の違う人であっても、共感できるポイントがあると思う」と魅力を語った。 　映画で登場する家は、現在も使われているもの。家探しに６か月を要したと聞くと「知らなかった」と驚きの表情。森ガキ監督こだわりの条件など次々と秘話が明かされ、興味深そうに耳を傾けた。現存する家での撮影は珍しいが「部屋自体に歴史があるというか、人の気配とかにおいとかも残ってるので、その中で芝居するのは何か大きな助けになった」と江口ら出演者にとって好影響も。 　ＭＣから映画の役柄にちなんでプライベートと盛り上がったオリンピックにかけ、マイブームなスポーツを問われると「そんなこと聞く約束してましたっけ」と苦笑い。「（パリ）オリンピックは柔道と男子バレー（ボール）は楽しく見ていました」と告白。１７０センチと長身の江口は「小学生のとき、ちょっとだけやってた」とバレーボールを経験者であることも明かした。