シュアな打撃が魅力の立正大・飯山志夢

「プロ野球ドラフト会議　supported　by　リポビタンD」が24日に東京都内で開かれる。本紙では指名を心待ちにするプロ注目の選手を3回にわたって紹介する。第1回は大学生編として、立正大（東都）の飯山志夢（もとむ）外野手（4年）を取り上げる。 大学日本代表の一員、立正大の飯山の元には、すでに11球団から調査書が届いている。元日本ハムの内野手、飯山裕志氏（45）＝現日本ハムスカウト＝と父子2代でプロ野球選手となる日を待つ。 「父とは（ドラフトに関して）オフに『プロ志望届を出す』と伝えているだけで、他には話していない。中学生の頃までに、準備を怠りなく、当たり前のプレーをすることは教えられていた」 大学1年春は東都1部リーグも最下位で、入れ替え戦に敗れ、その後は2部でのプレーが続いた。昨春に東洋大・細野（日本ハムD1位）や専大・西舘（ヤクルトD1位）らとの対戦があった中で首位打者に輝いた。 大学日本代表候補合宿に参加し、紅白戦で本塁打も放ち、俊足、好守と3拍子そろった外野手としてアピールしたが落選。今春、再度代表合宿に招集され、代表入りを果たした。チェコやオランダで戦ってきた経験もプラスになっている。 6球団のスカウトが視察した16日のリーグ戦の拓大戦で2安打を放ち、「（中堅の）守備、走塁はすぐにでも使える。打撃でも見せた」とオリックス・岡崎スカウトがうなずく働きを見せている。積極的な打撃、果敢な走塁が魅力の右投げ左打ちの外野手だ。（赤堀宏幸） ■飯山　志夢（いいやま・もとむ） 2003（平成15）年2月13日生まれ、21歳。東京・葛飾区出身。幼稚園の年長で軟式野球チーム入りし、金町中時代は硬式の荒川尾久ボーイズ。千葉・中央学院高では2年秋から中堅手。立正大では1年春1部でデビュー、秋から2部。3年春に打率．365で首位打者。4年春に大学日本代表に選出された。178センチ、81キロ。右投げ左打ち。家族は両親と弟3人。