たまには全力疾走、してみませんか?「速いランニング」の魅力とトレーニング効果
ランニング初心者であれば、おそらく「走るスピードが速すぎるので、速度をもっと落とすべきだ」というアドバイスを聞いたことがあるでしょう。 私もそうアドバイスしました。当社のレジデントマラソンランナーであるメレディス・ダイエッツもそのようにアドバイスしました。 しかし、今日は逆の視点を提案したいと思います。すなわち、「速すぎる」けれど効果的でもあるような走り方について、すべてご紹介します。
なぜ走るペースを落とすべきだと言うのか
まとめると、ほとんどの初心者ランナーがまだ楽に走る方法を知らないため、誰もが初心者ランナーに速度を落とすようにいうのです。 楽なペースのランニングは、トレーニングの基本中の基本。 疲労を低減させられるため、常にペースを上げるよりも週ごとにランニング距離をより延ばすことができます。 もし全力疾走しか知らないようであれば、楽なペースを見つけることはできません。それでは正しいジョギングの方法がわからないままでしょう。 全力疾走で走ると、息を切らして走り続けることになります。そうなるとランニングを続けることに不安を覚えるでしょうし、シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)やランニングに対する恐怖感も高まるでしょう。 これらのポイントは間違ってはいませんが、これがすべてというわけでもありません。ですが、ひとまずゆっくり走るペースを見つける努力をすべきです。 また、ランニングを命がけのレースのように考えるのではなく、ランニングが比較的楽に感じられることを目指すべきでしょう。 しかし、注意点はいったん置いておいて、より速く走ることにもそれなりの効果がある理由について見ていきましょう。
ちゃんと走れているか?
もしあなたのランニングのペースがとてもゆっくりである場合、たとえば1.6kmあたり13から15分、もしくはランニングマシンで時速6.4km程度であれば、全体的に見てランニングの努力を緩やかにキープすることに成功しています。 しかし、体の動きに注目してください。 あなたの足は、軽快な走りではなく、ゆっくり地面を擦るように動いていませんか? 地面を擦るようにゆっくり走ること自体は悪いことではありません。ウルトラマラソンを走るどのランナーも、この走り方を信頼できるペースの一つと考えています。 しかし、ランニングの種類はそれだけではありません。 要は、ランニングは単なるゾーン2の有酸素運動というだけではなく、練習を要するスキルなのです。 より体力がついて、少し速く走れるようになると、両方の要件を同時に満たすことができます。しかし、それまでは、少しでも構いませんので、速いランニングを混ぜてみてください。 ストライド走を試す 「ストライド」とは、足を速く動かし、疲れる前に速度を落として止まる、という非常に短いインターバルのランニングのこと。 これはランニングの最後に行なうこともできますし、単調さを打破するためにランニングの途中で行なうこともできます。 速いペースで加速し、それを数秒間維持。それから徐々にスピードを落として止まります。再びはじめる前に1~2分休憩してください。 ランニングコーチのジェイソン・フィッツジェラルドが以前語ったように、「ストライド走法は、速く走ることを難しくすることなく、速く走る練習をする素晴らしい方法」です。