聖光学院、着実に加点 2番手管野火消し成功 4戦連続コールド勝ち 秋季高校野球福島県大会 準決勝(9月28日)
▽準決勝 聖光学院10-3学法石川(7回コールド) 13安打10得点の聖光学院が学法石川にコールド勝ち。聖光学院は二回1死一、三塁から、暴投や石沢の適時打で2点を先制。七回は石沢の適時二塁打などで3点を加えた。学法石川は六回、穴沢の左越え二塁打などで2点を返したが粘れなかった。 聖光学院が4戦連続のコールドで学法石川を破り、決勝に駒を進めた。2番手で好救援を見せた管野蓮は「自分が崩れたら負けると覚悟してマウンドに立った。勝ててほっとしている」と責任感を口にした。 3点リードの三回、先発の大嶋哲平が連打を浴び1点を失った。続く1死二、三塁のピンチで出番が回ってきた。直球とカットボールで押し、後続を投ゴロと三振に切って取った。2失点した六回以外は走者を出さない安定感のある投球を見せた。 週5、6回はグラウンドや坂道を走り込んで下半身を鍛え、最速139キロまで球速が上がった。1学年上で投手の二枚看板として活躍した古宇田烈さんからカットボールの投げ方を教わり、投球の幅を広げた。
東北大会への切符を手にしたが、目指すは4年連続の頂点だ。「決勝戦と意識しすぎず、いつも通りの投球ができるようにしたい」と自然体を強調した。 ■学法石川、ミスから失点 大栄「力負け」 学法石川は聖光学院の猛攻に耐えきれず2年ぶりの決勝に届かなかった。3安打1打点と気を吐いた4番の大栄利哉は「自分たちのミスから崩れてしまった。完全な力負け」と表情を曇らせた。 3点を追う三回、1死一、二塁の好機で打席が回ってきた。「自分たちに流れを持ってきたかった」と内角の直球を振り抜き、右翼線の適時二塁打で1点を返した。だが、その後も相手に得点を重ねられて一方的な展開となり、コールド負けを喫した。 守りでは3失策や記録に表れないミスが失点につながった。主将の大栄は「ミスが出て悪い流れを断ち切れなかった。みんなで声をかけ合うべきだった」と力の差を痛感した。昨年は県大会3位からセンバツの切符をつかんだ。快進撃の再現に向け「東北大会に絶対に出場したい。全力で勝ちに行く」と3位決定戦を見据えた。