智弁和歌山 選手紹介/7 山本雄太投手/湯浅公貴捕手 /和歌山
<第91回選抜高校野球大会 センバツ> ◇悔しさ忘れず練習 山本雄太投手(2年) 昨秋の近畿大会準決勝の明石商戦で先発し、2者連続本塁打を浴びるなどして二回途中で降板した。数日後、中谷仁監督から「負けた悔しさは日にちがたつと忘れていく」と声をかけられ、部室のロッカーには明石商戦のスコアボードの写真を張っている。 これまではスピード重視で投球練習をしてきた。中谷監督のアドバイスで昨年末、これまでの左のオーバースローからサイドスローにフォームを変えた。最初のうちはボールが狙ったコースよりも左に流れていたが、やや右側に投げる意識を持ち、感覚をつかんだ。今は「自分に合っていたかな」と手応えを感じている。 「昨年の雪辱は必ず果たしたい」と臥薪嘗胆(がしんしょうたん)を誓っている。 ◇気配りの技量学ぶ 湯浅公貴(こうき)捕手(2年) 元々は投手としてプレーしていたが、新チーム発足間もない昨年9月、中谷仁監督に捕手への転向を志願した。チームには控えも含め投手層は厚いが、捕手は数が少ない。小・中学校時代には捕手経験もあり、「僕が2番手の捕手になればチームのためになるのではないか」と考えた。 捕手には守りの際、チーム全体をまとめるため観察力や統率力などさまざまな技量が求められる。捕手経験豊富な中谷監督から、投手の能力や時々の調子に合わせた配球や気配りはもちろん、守備全体への指示などを学ぶ日々だ。 「そんなところに気を配っているんだな、と思われるようになりたい」と仲間からの信頼が厚い捕手を目指して研さんを積む。