「今後の鳥町食道街の復興に向けた礎になれば・・・」 火災から1年 焼きうどん「だるま堂」がキッチンカーでの営業をスタート
RKB毎日放送
北九州市小倉北区の鳥町食道街などを襲った大規模火災から今月で1年が経ちました。 復興に向けた取り組みが進められるなか、伝統の味を守り続けてきた老舗の「だるま堂」が新たな一歩を踏み出しました。 【写真で見る】小倉焼うどんの発祥の店 食欲をそそる香ばしいソースの香り。 小倉発祥のご当地グルメ、「小倉焼うどん」です。 小倉焼うどんの発祥の店、「だるま堂」の竹中康二さん(56)。 11日、火災で焼失した鳥町食道街の跡地で、キッチンカーでの営業をスタートさせました。 50代女性客「美味しいです」 50代男性客「ここが復活したっていうのをネットか何かで見たのでとりあえず来てみようかなと」 終戦直後の1945年に創業した「だるま堂」。 名物の焼うどんは、当時、食糧難で焼きそばの麺が手に入らず、干しうどんで代用したのが始まりとされています。 多くの人に愛されてきた「だるま堂」ですが、6年前、2代目の店主が亡くなり、一度閉店に。 「地元が誇る食文化を守りたい」と店を引き継いだのが竹中さんでした。 だるま堂・竹中康二店主「今から75年前くらいに焼うどんがこの街で生まれて、ずーっと75年間ここで焼いて提供され続けてきて、当たり前が続けている形になっていけばなと」 しかし去年1月、正月でにぎわう鳥町食道街一帯を大火が襲いました。 岩本大志 記者「北九州市の商店街です。商店が建ち並ぶこの一帯で激しい炎と煙が上がっています」 だるま堂・竹中康二店主「すごいですね、黒煙が今また。鎮火するのかなと思ったら、また爆発音が・・・なんとも言えないですね」 火は瞬く間に燃え広がり、隣接する商店街とあわせて36店舗が被災。 「だるま堂」も水道や電気などが止まり、営業中止に追い込まれました。 だるま堂・竹中康二店主「なかなかどうするかというのを僕が先の展望が見えないという状況ですよね。ここの場所っていうのはやっぱりうちはこだわりたいですよね」 被災後はイベントでの実演販売などを続け、去年4月には小倉井筒屋への出店までこぎつけた竹中さん。
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