【東京新聞杯】ホウオウビスケッツ 岩田康先生の“再教育”で再出発 奥村武師「百戦錬磨の騎手に」
「東京新聞杯・G3」(2月4日、東京) 4歳初戦。気分も新たにホウオウビスケッツが、デビュー戦以来となる1年2カ月ぶりのマイル戦から再出発する。昨春はクラシック路線を歩み、前走も中距離だったが、今回は一転、路線変更。その理由を奥村武師は「人と対話しながらレースを走ることを教えやすい距離」と説明する。 0秒2差の接戦だったダービー6着以来となった前走の中日新聞杯は装鞍所、パドックでは問題なかったが、返し馬あたりからスイッチが入り、レースでも抑えが利かず鞍上との意思疎通を欠いてしまった。そこで騎手とコンタクトを重視するという“再教育”を図ることになった。 その教官に指名されたのが、奥村武師が厚い信頼を寄せる岩田康。17日、24日と2週続けて美浦Wでまたがり、ビシッと調教をつけてきた。岩田康からは「いい走りをする」と好感触を伝えられたという。美浦での調整ではどっしり構えており、精神面の成長はうかがえるそうで、同師は「百戦錬磨の騎手に乗ってもらって(馬が競馬を)教えてもらえれば」と効果に期待している。 距離適性に関しては「このクラスのマイル重賞で瞬発力勝負になると分が悪いとは思う」とやや控えめだが、スピードと先行しての二枚腰はダービーで実証済み。鞍上との対話さえうまくいけば、自身初の重賞タイトルも見えてくる。