元乃木坂46相楽伊織、芸能活動10周年 今後の展望は「グラビアの“お姉さん枠”」
2018年に乃木坂46を卒業し、2023年よりグラビア活動を開始した相楽伊織が、1st写真集「浮泳夢」(集英社)を6月27日(木)に発売する。6月には芸能活動10周年を迎える彼女が「解放」をテーマに「本人史上最大露出」で臨んだ本作。撮影時のエピソードやグラビア活動への思い、今後の展望などを語ってもらった。 【写真】透け感のあるワンピースを広げて見せる相楽伊織など全24点 ■初めての台湾で「解放」 ――これまでにもデジタル写真集を複数出されていますが、紙の写真集は違った思いはありますか? 1冊に私だけが詰まった本が店頭に並ぶというのは、やっぱりすごく感慨深いです。ファンの方からも「手元に残る写真集が欲しい」とずっと言っていただいていたこともあって、形として残せるのはとてもうれしいです。 ――撮影は台湾で行われたそうですね。 初めて行ったんですが、すごく良いところでした。海外で撮影したことも初めてだったし、自分の写真集をスタッフの皆さんたちが形にしてくれていることに特別な喜びがありました。3泊での撮影も普段はないので、一緒に旅をしたような感じで思い出に残りました。 ――「解放」がテーマだったそうですが、台湾で解放はできましたか? 解放したと思います。カメラマンの佐藤裕之さんは乃木坂46時代からたくさんお世話になっていた方なので、自分を引き出してもらえたというか。無理なく心を解放できた気がします。 ――「本人史上最大露出」で挑んだということですが、緊張は? 撮影の流れで解放、という感じだったので、意外と緊張はしませんでした。ナチュラルに解放できました。 ■露出面でファンの期待に応える内容に ――ファンの方に注目してほしいのはどんな点ですか? 露出面ではファンの方もかなり期待してくれているんじゃないかなと思いますが、期待に応えられる内容になっていると思います。今までに見せたことのない表情も多いと思うので、そういった部分でも楽しんでもらえたらなと思います。 ――タイトル「浮泳夢」に込めた思いを教えてください。 「ふぇむ」と読むんですが、「フェミニン」という意味合いと、写真集の中身にこの3文字がマッチするなということで、いくつかの候補から私が選びました。 ――水中で撮られたシーンもあったりして、タイトルとのつながりを感じますね。 そうなんです。水が印象的な写真集だと思うので、すごくいいなと思って。 ■推しポイントはお尻 ――今回の写真集に向けて特別に準備したことは? 撮影の1週間くらい前まで舞台をやっていて、自然とやせられたのは良かったです(笑)。その1週間でジムに行って体作りもしました。 ――体で注目してほしいポイントを教えてください。 体作りで特別に意識したわけではないんですけど、私の推しポイントはお尻です。お尻がきれいに見えているカットが多いなと思います。 ――では、撮影時の裏話は何かありますか? 廃遊園地のブランコに置いてあったくまのぬいぐるみと一緒に撮影したカットがあるんですけど、いろんな角度から撮ったのに、そのくまがどの写真を見てもこっちを見ているんです。 ――急に怖い話ですね(笑)。 オフショットとかも含めて、めっちゃカメラ目線なんです。私の中では面白かったエピソードです。 ――この写真集は最初に誰に見せたいですか? 一番は北野日奈子ちゃんに見せに行きます。それから、両親やおじいちゃんおばあちゃんにも見せたいです。写真集を出すと言ったら、おばあちゃんは泣いて喜んでくれたので、絶対に届けに行きたいです。 ■乃木坂46時代からグラビアへ思い ――2023年から始めた水着などのグラビア活動は慣れましたか? ちょうど1年になりますが、だいぶ慣れましたね。でも、見せ方はまだまだ研究中です。どのグラビアでも新しい私を見せていかないといけないと思っていて、カメラマンさんにも撮っていただくたびに私の成長を感じてもらいたいなと思っているんです。これからもきれいに見えるように追求し続けたいです。 ――グラビアにはもともと興味があったということですが、いつ頃から? 乃木坂46に入って、メンバーのみんなが写真集を出したりしているのを見て「私もやってみたい」と思っていました。それに、AKB48さんが中学生の頃からすごく好きでグラビアも見ていたので、純粋に興味がありました。 ――乃木坂46は写真集以外で水着グラビアというのはなかなかないと思います。 そうですね。だから、乃木坂46時代も「グラビアをやりたい」というより「写真集を出したい」という感じでした。卒業して、せっかくならグラビアで経験を積んで、集大成として写真集を出せたらいいなと思っていたので、今回夢がかなえられて本当にうれしいです。 ――グラビア活動を始めてからの反響も大きかったのではないでしょうか? SNSのフォロワーも増えました。 かなり増えたんじゃないかなと思います。グラビアを始めてから見ていただく層が広がって、名前と顔を覚えてもらって、SNSをフォローしてくれたり、好きになってもらえたりして、本当にやって良かったなと思います。 ――グラビア活動を始めてから、ご自身の変化を実感していることは何かありますか? 単純に性格が明るくなったと思います。自分でも思うし、周りからも言われます。それから、自分の体形をより意識するようになりました。 ■俳優としての成長を実感「役への理解度をより深められるように」 ――舞台「放課後戦記2024」(7月7~15日、シアター・アルファ東京)への出演も控えています。 ビジュアル撮影をして、これから稽古の予定です(取材時)。私は主人公を守る護華養子という役です。高校生の部活動同士で殺し合いをするという変わったストーリーなんですが、初めて見る方にも楽しんでもらいやすい内容だと思います。私の役はテニス部で、あまり殺し合いには参加しないんですけど、個人的にはダーツ部や剣道部が強そうだなと思っています。 ――相楽さんご自身はどんな学生でしたか? 私は高校の頃、バスケ部でした。高校2年生からは乃木坂46として活動していたので、女子高に通っていた1年生の頃が思い出に残っています。テスト前にはみんなで放課後に集まって勉強したりして、“ザ・青春”みたいな感じの濃い1年でした。部活も一生懸命やっていましたし。 ――今ではバスケ関連のお仕事もされていますね。 そうですね。バスケは展開の早さが面白いんです。残り0.5秒まで結果が分からない試合がたくさんあるところが魅力だと思います。これからも発信し続けて、バスケに関してももっといろいろなお仕事ができたらいいなと思っています。 ――俳優の面で、経験を重ねて成長を実感するところはありますか? 初めて舞台に参加した時と比べて、せりふの覚え方も変わったし、役への理解度もより深められるようにはなったかなと思います。ただ、演出の方には「伊織ちゃんって不器用だよね」とよく言われるんですよ(笑)。「そこが良さだよ」とも言われるので、褒め言葉だとは思うんですけどね。今回は、今までとは違う角度の考え方で演じてみたいなと思っています。 ――今後の活動で目指すビジョンはどういったものですか? グラビアと演技のお仕事を両立したいと思っています。グラビアをやっている方の中だと年齢的には上の方なので、“お姉さん枠”としてファンの方にアプローチして、「グラビアのお姉さん枠は伊織ちゃんだよね」と言われるようになれたら幸せだなと思っています。 ■「相楽伊織の第3章」は? ――芸能活動は10周年を迎えられるということですが、この10年の活動はいかがでしたか? トータルで考えるとすごく長かったと思います。16歳の時を思い返すと昔に感じるし。でもアイドルとして過ごした4年間はすごく短くて早かった。卒業してからの6年間もすごく早く感じているんですけど、10年のトータルで考えると長かった感じですね。 振り返ると、10年前の自分は何も考えてなかったというか、分かっていなかったと思います。今では一つ一つの仕事に大切に向き合えるようになったので、共演者の方やスタッフの方など、周りの人を大事にすることを覚えました。 ――写真集の紹介に「ここから始まる、相楽伊織の第3章」とありますが、“第3章”で成し遂げたい目標は? 自分の代表作を作りたいなと思います。作品のヒットとは別に、自分の中で自信を持って「これをやりました」と言えるようなものができたらいいなとは思っています。 ――最後に読者の方にメッセージをお願いします。 写真集は、今回「自分史上最大露出」ということでかなり気合いを入れているので、楽しみにしていてほしいです。10周年の記念として出す1冊なので、私のストーリーみたいなところも感じとってくれたらうれしいです。グラビアで私を知ったという方も多いと思いますが、舞台でもそういった方たちに舞台の魅力を伝えていきたいと思っています。 ◆取材・文=山田健史