「時給はなんと驚きの960円」 北海道・川湯観光ホテル、「自虐」で求人募集 人手確保懸命、関心引くため
【弟子屈、釧路】釧路管内では、宿泊業界も人手不足にあえぐ。弟子屈町川湯温泉の老舗「川湯観光ホテル」は、求職者の関心を引きつけようと、「自虐的な」求人募集をX(旧ツイッター)で発信。釧路市内のホテルは業者に委託していた清掃業を自前で行うなど、対策に懸命だ。 【動画】エスコンにラーメンエリア 10日オープン 北海道内初進出の5店含む6店 川湯観光ホテルは4月下旬、Xに「求人情報のご案内」を投稿。フロントや客室・接客などの募集している職種について「時給はなんと驚きの960円」、「不定休、激務、へき地の3点セット」などの言葉を並べた。 同社によると、給与水準は最低賃金法を満たしている。繁忙期は休みにくい時もあるが、休日数などを定めている労働基準法は順守しているという。それでも、刺激的なフレーズを並べて話題をつくり、人手を確保する狙いがある。 情報発信を担当した入社4年の鈴木克哉さん(36)は「自分は弟子屈の豊かな自然の中で働くことができ手応えを感じている」と話す。職場では、釣り好きな従業員が客に穴場情報を伝えたり、特技を生かしてお菓子の家を作り、ホテル内に展示して好評を得ている。Xでも「意外と離職率は低い」とフォローしている。