岩手県盛岡市出身のメジャーリーガー菊池雄星投手がプロデュースする複合野球施設が岩手県花巻市に完成し、１１月１７日にオープニングセレモニーが開かれました。 福永一茂アナウンサー 「ドジャースの大谷翔平選手をはじめたくさんのお祝いの花が届き、いよいよＫｉｎｇ　ｏｆ　ｔｈｅ　Ｈｉｌｌが１１月１７日、オープンです」 メジャーリーグのエースを意味する「Ｋｉｎｇ　ｏｆ　ｔｈｅ　Ｈｉｌｌ」と名付けられた菊池雄星投手が手がけた複合野球施設は、２０２４年１月から工事が行われ、１７日にオープンを迎えました。 菊池雄星投手 「ブルペン、ウエートルームがあれば十分かなという思いでスタートしたが、これも欲しいあれも欲しいで、気づいたらこんな大きな施設になった」 １７日は菊池雄星投手の始球式で施設の運営がスタートしました。 建物は約１４００平方メートルの広さで主に４つのエリアがあります。 バッティングゾーンにはメジャーリーグの球団が使用している最新のピッチングマシンを導入。 最高球速は１６０キロ、カーブやフォークなど様々な変化球を投げられる機械を相手に、打撃練習ができます。 専用のメガネをかけると１００分の１秒単位で目の動きを測定し、バッターがどのようにボールを見てスイングしたかを分析することもできます。 一方、ピッチングゾーンでは７台のカメラで同時に投球を撮影。 コンピューターグラフィックスにより、体がどのように動いたのかや重心の移動の速さなどを一目で確認できるようになっています。 さらにトレーニングもでき、大浴場もあるジムエリア。 そして、メジャーリーグの往年のスーパースターや現役選手のサインボールなど様々なグッズが飾られているカフェエリアもあります。 菊池雄星投手 「自分で全部集めました。様々な物を」 県関係のプロ野球選手について記した地図もあり、現在世界で活躍する選手や２０２４年ドラフトで指名された富士大学の選手たちの名前も入っていました。 このエリアにも菊池投手の強い思いが込められています。 菊池雄星投手 「岩手県の子どもたちを中心に、たくさんの野球少年・少女や地域の方々が集まるコミュニティーの場所になったらいいなという思いカフェエリアをつくった」 菊池投手自身もトレーニングの拠点にする「Ｋｉｎｇ　ｏｆ　ｔｈｅ　Ｈｉｌｌ」。 菊池投手は子どもたちにとって身近な存在となることでその夢を後押ししたいと考えています。 菊池雄星投手 「大事なことは『僕もできる』と思うこと。『あの人ができたから僕もできる』と思うことが夢への一番のファーストステップ。そのために僕自身ももっと選手として成長する必要があります」 そして、１８日は「Ｋｉｎｇ　ｏｆ　ｔｈｅ　Ｈｉｌｌ」での自主トレを報道陣に公開しました。 現在菊池投手は毎年目標に掲げる「１年間ローテーションを守るため」に、一からの体作りを行っている最中で、ウエートトレーニングで約３時間汗を流しました。 今後この施設では菊池投手のトレーニングを、ファンに公開する日を作る予定であるほか、１２月には野球スクールも開講されます。