◇「内輪もめ」まで露出したハリスキャンプ こうした中、米国のインターネットメディア「アクシオス（Ａｘｉｏｓ）」はこの日１０人の内部消息筋を引用し、「最近ハリスチームとバイデン氏のホワイトハウス間の関係の雲行きが怪しくなっている」とし、内紛が発生した可能性について報じた。アクシオスによると、バイデン氏を補佐した参謀はいまだにバイデンの候補辞退を恨み、ハリス支援に積極的に出られずにいる。 実際、ハリスキャンプとホワイトハウスは最近何度も理解しがたい「すれ違い」を見せた。４日にはハリス氏のミシガン激戦州遊説を控えてバイデン大統領が突然ホワイトハウスで記者会見を行って世論の関心を分散させた。９日にはハリス氏がハリケーンへの対応に関連し、共和党所属ロン・デサンティス知事の非協力を問題視したが、バイデン氏が直ちに「デサンティスは上品で協調的」という相反したメッセージを発信した。 特にハリス氏はバイデン氏との差別化を図るためにインフレ解決などを前面に出しているが、バイデン氏は連日自身の雇用成果をアピールしている。ハリスキャンプ関係者はアクシオスに対して「ホワイトハウスには選挙にどんな影響を及ぼすのかを優先して考える人が不足している」と吐露した。 ◇ハリス氏、一歩遅れた黒人求愛…トランプ氏には「健康」攻撃 ハリス氏はこの日午前、黒人密集地域であるノースカロライナ・グリーンビルにある黒人礼拝に出席して黒人有権者の結集を訴えた。 午後にはこの地域で大規模遊説を開いて「私も（医療記録を）公開し、すべての大統領候補もそうしたのに、トランプは医療記録公開を拒否した」とし「トランプは『自分が弱くて不安定であることを人々が知ることになるのが恐ろしいのか』という質問に必ず答えなければならない」と主張した。 ５９歳であるハリス氏は１２日に健康検診結果を含めた副大統領主治医の書簡を公開し、７８歳トランプの健康問題を連日攻撃している。続いて「トランプがホワイトハウスに復帰する場合、その波紋は残忍なほど深刻」としながら「米国は新しい前進の道に進む準備ができており、新しく楽観的な新世代のリーダーシップを持たなければならない」と強調した。 ◇トランプし、勝利を楽観？　「大統領選当日、左派騒乱鎮圧準備」 反面、トランプ氏はこの日、フォックス（ＦＯＸ）ニュースのインタビューで自身の勝利を楽観する発言をした。トランプ氏は「大統領選当日に発生する状況」について聞かれると「彼ら（民主党支持者）がデモなどの行動に出れば非常に容易く処理されるはずで、必要なら州防衛軍や軍によって処理されるだろう」と答えた。 大統領選に従わない民主党支持者のデモが発生した可能性を前提とした言葉だ。 続いて「外部から入って国を破壊するよりも大きな問題は内部の人々」としながら「彼らは非常に悪い人々で、一部の急進的左派狂人は正常ではない人々」と主張した。トランプ氏は２０２０年大統領選敗北に従わず、支持者の議会乱入を扇動したという批判を受けている。 トランプ氏は激戦州であるアリゾナ州遊説では「執権時には国境巡察隊員を１万人追加で採用する」とし、彼らに対する支援公約を同時に発表した。国境巡察隊員労組関係者はこの日遊説に参加し、トランプ氏に対する支持を表明した。バイデン政府時に国境問題を総括する役割を担当していたハリス氏にとって、国境問題と不法移民者関連のイシューは最大のアキレス腱に挙げられる。