RIEHATAが明かす、BTS楽曲の振り付け制作秘話 「7人が目を合わせて楽しめるように」
ディズニープラス独占配信『BTS Monuments: Beyond The Star』配信記念スペシャルトークイベントが、12月19日にShibuya Sakura Stage SHIBUYA タワー「BLOOM GATE」で開催され、お笑い芸人の斎藤司(トレンディエンジェル)と世界的ダンサーでコレオグラファーのRIEHATAが登壇した。 【写真】『BTS Monuments: Beyond The Star』舞台裏で撮影されたBTSメンバー7名のショット 今回のイベントは、12月20日よりディズニープラスにて配信されるドキュメンタリーシリーズ『BTS Monuments: Beyond The Star』の独占配信を記念して行われた。今作は2023年で10周年を迎えたBTSのデビュー前から現在までの成長に加え、メンバーのソロプロジェクト、そして2025年のグループ再始動に向かう様子が収められている。 MCを務める古家正亨に迎えられて登場した斎藤とRIEHATA。一足お先に本編を視聴したという2人。斎藤は「最高ですね、本当に」と力を込めて語り、BTSの過去について「こういう努力を重ねてきたんだっていうのがたまらなかった。最高でした!」とコメント。続いてBTSの振り付けを担当したRIEHATAも「ここまで観ていいんだ!? みたいな」と感想を興奮気味で語った。 古家が「辛い過去をかなり真剣に語っているっていうところもファンにはグッときますよね」と語り掛けると、斎藤は「ビルボードかなにかの後のパンさん(パン・シヒョク)との会議もあって、こんな貴重なシーンも観れるんだ!」と言えば、古家も「しかもあの会議は日本で」と続け、RIEHATAも「その映像を振り返りながら、いまのBTSが『あのときの自分はこうだって』とコメントしてるのが泣けてきちゃう」と3人とも興奮が止まらない様子でトークを交わした。 RIEHATAは「私も斎藤さんみたいにお仕事させていただいたところからしかBTSを深く知らないので、その前のことは……こんなことがあったんだとか、ファッションや見た目もこんなゴリゴリのヒップホップだったんだとか、知らないことだらけ」と回顧しつつ、「(作品を通して)いまからファンになる人がめちゃめちゃ増えると思う!」と期待を寄せた。 その後はBTS結成10周年を踏まえ、10個の数字をテーマにトークを展開。最初の数字は「7」。斎藤は「これはね、私も頭に刻んだことがあります」と笑いを誘いながらも「メンバーの数」と即言い当てた。続いて「20130613」の数字には、RIEHATAが「これは2013年6月13日ですね! 日付はわかりました(笑)」と元気いっぱいに反応。「結成日ですね!」と続けると、斎藤が「これは“いい国つくろう鎌倉幕府”よりも有名」とコメントした。また、「8」の数字が出ると、RIEHATAは「わたくしRIEHATAがBTSの振り付けをさせていただいた楽曲の数ですね」と回答。会場からは大きな拍手がおくられた。RIEHATAは2017年リリースの「MIC Drop」を皮切りに全8曲の振り付けを担当した。「第1話、第2話のタイミングで『MIC Drop』のシーンが出てきたとき、盛り上がりましたね! もっと客観的に盛り上がっちゃったんですけど、このBTSの中でもグーンとゲームチェンジした、ターニングポイントになったなと。そして、『私が作ったんだ!』と。改めて感動しました」と、声を弾ませ、感動した様子で振り返った。 大きなモニターにBTSの画像が表示されると、斎藤は「京セラですね」とすかさず小ネタを挟み、「この時に上からべットに寝ているV(テテ)のカメラにテテが目をパチッとやった瞬間に、僕が席で観てたら周りの女子が100人気絶したんですよ! 僕だけが立ってて。もう忘れられない」と、冗談を交えながら早口で思い出の一コマを語った。その後も2人は「Run BTS」と聞けば一緒に踊ってみるなど、ハイテンションなトークが続いた。RIEHATAは「国境を越えて一緒にクリエイトできるのってすごいですよね、世界的スターですから。自分も日本の、誇りになれるようなことをしなくてはというか。仕事の厚みが違うというか」とBTSとの仕事を噛みしめた。 斎藤が「その人に振り付けをするっていうのはどういう感覚なんですか?」と質問すると、RIEHATAは「もちろんビッグなお仕事だなと受け取るんですけど、ダンスを作るとなると、そういうことも忘れちゃうんですよ。とにかく彼らに楽しんで欲しいなとか、彼らがイケてる振り付けを踊って、ファンの方に喜んで欲しいなとか。シンプルにそれだけを考えていました。どれだけ大スターかなどは一回置いておいて、本当にイケてるカッコいい振り付けをしたいなということに精一杯注いでいます。ですので……遊んでるかのように作るというか、作ってるプロセスもすごく楽しいです」と思いを明かした。 また、「Run BTS」について「“Run”って言ってるから走りたいなと思いました。でも彼らが久しぶりに7人集まるし、バウンスしたいな、それやったら面白そうだなと感じました。その影響もあり彼らがすごく楽しそうなんですよ。私がやらせていただく曲もヒップホップ調なのも多いというのもありますけど、7人が目を合わせて楽しめるような振り付けというのをいつも意識しています。ダンスしてるときは『遊んでる、俺ら遊んでる!』と思ってほしくて。仕事を飛び越えてそういう感覚で作っていました」と制作秘話を明かした。 ドキュメンタリー映像にはリハーサル映像も収録されているという。RIEHATAは「本当に一生懸命なんですよ、涙が出るくらい。デビュー前から、大スターBTSになったいまも変わらず本当に一生懸命にやるんですよ。それがBTSの全力投球のいいところで」と彼らの魅力に言及。続けて「RIEHATAの振り付けの時は普段のキャラクターが出るような、ちょっとでも7人の仲の良さがダンスとかに表れたらいいなって。多分、私が携わった曲をやってる時って、おふざけじゃないけど笑いながらリハーサルしてると思いますよ。それを見て私もすごい嬉しい。7人が楽しそうなのが。最高なんですよ!」と声を張ると、斎藤は「ありがとうございます」と深々と頭を下げ“アーミー代表”らしくお礼を述べると、今度はRIEHATAも「ありがとうございます」とお礼合戦に。 後半ではモニュメントの開幕式を経て、斎藤とRIEHATAが直筆で応援メッセージとサインを書いた。斎藤は韓国語で会いたいを意味する「ポゴシッタ」を記した。RIEHATAは「(ドキュメンタリー映像を観た)ファンや視聴者に向けてこれからを楽しみに、一緒に歩んでいくという気持ちを込めてBTSの愛、魂よ永遠にGo Roundと書きました」と紹介。それぞれにBTSへの愛をしたためた。 最後に斎藤は「みなさんぜひチェックしてほしい」と呼びかけ「改めて初心から振り返りながら帰りを待ちたいと思います」とメッセージを送ったのに続き、RIEHATAは「第8話を何回も何回も繰り返して観て、感動とともにたくさん学びが得られるなと思っています。何者でもないところからスターになる、誰しもが希望を持てる内容になっていると思うので、私も改めてたくさん刺激と学びをいただきたいなと思っています」と締めくくった。
柚月裕実