「まるひろ」に仮の図書館 市立図書館本館のリノベーション工事中に 埼玉・上尾 工事終了後は分館として活用
埼玉県上尾市は25日、市立図書館本館(上町)をリノベーションするに当たり、課題だった工事中の図書館機能について、JR上尾駅東口のまるひろ百貨店上尾店6階に仮本館を設置すると発表した。市が同百貨店に持ちかけ、協議を重ねた結果、大筋で合意した。 地域移行、文化部も…上尾市、市立小中学校対象の「英語クラブ」設立へ 英会話特化の部活動移行は全国初
図書館本館は1981年に開館。今年で43年を迎え、設備の老朽化が問題となっていた。2017年には総事業費29億円を見込んだ移転計画が進められていたが、当時の市長が贈収賄事件で辞職したため、計画は一時中止。その後、図書館機能を含む複合施設の建設へと見直しされたが、財政負担が大きくなったことなどから22年に計画を凍結した。 市は今年8月「図書館本館更新指針」を策定し、現在の図書館のリノベーションを実施すると決定。空調や水回り、電気系統など大規模な工事が見込まれる。市公共施設マネジメントによると完成は30年の予定。まるひろの仮本館は、その後は分館として活用する。畠山稔市長は「(まるひろに)図書館機能が入ることで、上尾駅周辺のにぎわい創出にもなり、相乗効果が期待できる」と話している。