勝利の立役者・比江島慎 亡き母に誓った“パリ五輪の切符” 「お母さんの力を借りながらいい結果を」
■母に誓ったパリ五輪出場
比江島選手はその後も、Bリーグだけでなく日本代表でも円熟味を増し日本代表の顔として活躍。しかし19年のW杯、21年の東京五輪と世界大会では勝利をおさめることができず苦しい時期を過ごしました。 「どうしても世界に対して負けたままで終わりたくない。そういったリベンジも含めて、まだ続けたいなって思ったんです。やっぱりお母さんも相当負けず嫌いでしたし、僕もその血を受け継いでるんでね」 そして今大会はチームの最年長として挑むW杯。大会前には、自身の最後の代表になるかもしれないと語るなど、強い思いで大会に挑んでいます。 「世界での戦いというのはお母さんも楽しみにしていたし、僕の目標はお母さんの目標というか。お母さんも応援してくれているのは間違いないですし、お母さんの力を借りながらいい結果を出したいですね。今も見てくれています、どこにでもいますから」 そしてこの日、自らの活躍でベネズエラに勝利。次戦の結果次第で48年ぶりに自力での五輪出場権を手にすることができます。 「お母さんにも約束したパリ五輪の切符をつかみとるというところは目の前まで来ているので、ぜひ僕らでしっかりつかみ取って、自力でいけるようにまた頑張りたいです」 9月2日のW杯最終戦。最愛の母へ最高の報告をする比江島選手の姿を待ちわびています。