FOMC議決権メンバー2人、年内3回の利下げをなお想定
(ブルームバーグ): 今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で議決権を持つメンバー2人が、今年3回の利下げをなお想定しているが急ぐ必要はないとの認識を示した。
米サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は、政策金利を今年3回引き下げるのは依然として妥当な見通しだが、現時点で調整を急ぐ必要はないと述べた。
デーリー総裁は2日、ネバダ州で開かれたイベントで「これは非常に合理的な基本シナリオだと思う」と発言。今のところ「成長は好調なので、金利を調整する緊急性はない」と話した。
3月19ー20日に開かれたFOMCでは、今年のある時点で利下げ開始が適切になるとの見方で参加者が広く一致し、金利予測分布図(ドットプロット)に示される予想中央値では今年3回の利下げが想定されている。
フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジは現在5.25~5.5%。金利先物市場が織り込む6月利下げの確率は、ほぼ五分五分となっている。
クリーブランド連銀のメスター総裁はこの日、別のイベントで講演し、利下げを開始する前にインフレが鈍化しているというさらなる証拠を目にしたいと述べた。
メスタ-総裁は講演後、今年は3回の利下げが適切になる可能性が高いと記者団に話したが、それより少ない回数が必要になるのかどうかは「五分五分だ」とも述べた。
クリーブランド連銀総裁、インフレデータさらに必要-利下げ開始前に
原題:Fed Officials Say Three Rate Cuts a Reasonable Baseline for 2024(抜粋)
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Matthew Boesler