全国高校スキー南砺・富山で開幕、「困難の中の開催感謝」 県内で17年ぶり
富山県の南砺、富山両市を会場とする第73回全国高校スキー大会は7日、南砺市城端伝統芸能会館じょうはな座で開会式を行い、開幕した。選手宣誓で南砺平スキー部の大瀬千恵美主将(3年)が元日の能登半島地震に触れ「多くの方々が困難にある中、開催されることに感謝し、仲間と最後まで正々堂々と滑り抜く」と決意を述べた。8日から競技が始まる。 県内開催は2007年以来17年ぶりで、大会スローガンは「雪上で燃ゆる 熱き魂 富山の大地を駆け抜けろ」。43都道府県から312校の選手ら1190人が参加する。11日まで、南砺市のたいらスキー場とたいらクロスカントリー場、富山市の立山シャンツェなどでアルペン、距離、ジャンプ・複合で覇を競う。 式には約220人が出席した。新田八朗知事は祝辞で「応援する方や、(能登半島地震で)被災された方に感動や勇気を与えてほしい」と語り、田中幹夫南砺市長や南砺平生徒会長の梅崎綺乃(きの)さん(2年)らが歓迎の言葉を述べた。県選手団の旗手は南砺福野の山本茉由子選手(3年)が務めた。
前回大会優勝校の男子・飯山(長野)と女子・花輪(秋田)が優勝杯を返還し、鈴木康司全国高体連会長らがあいさつした。 式に先立ち、南砺平郷土芸能部の1、2年生20人が「こきりこ」と「麦屋節」を披露した。地震で被災した人を支援しようと、終了後には同校の生徒が会場で募金活動に取り組んだ。