西廣さん、地域おこし協力隊員に 音楽で市をPR【山陽小野田】
山陽小野田市で3人目の地域おこし協力隊員となったシンガーソングライターの西廣将太さん(41)=東京都=に10日、藤田剛二市長から委嘱状が交付された。「一緒に市の魅力を全国に情報発信して」の呼び掛けに、西廣さんは「音楽を通じて市をPRし、みんなを笑顔にしたい」と応えた。 市の魅力を幅広く発信して交流人口や関係人口を増やし、移住・定住につなげていこうと委嘱した。市役所で行われた委嘱式には、受け入れ団体として、コミュニティーFM「FMスマイルウエ~ブ」を運営するFM山陽小野田の山本直仁社長、穐本真一局長も同席した。 西廣さんは市出身で有帆小、高千帆中を卒業。16歳からギターを片手に路上ライブを始め、美祢工高を卒業後に上京してシンガーソングライターとして活動している。 これまで100曲以上を手掛け7枚のCDを発売。山口県の酒をPRする「ふるさとの日本酒で」を発売するなど地元への思い入れも強い。 委嘱式では「いつも心に古里の景色があり、年を重ねるごとに思いが強くなっていった。音楽を通じて仲間が増えたが、地域おこし協力隊員として市を全国にPRしていきたい」と抱負を語った。 山本社長も「地域を元気にし、笑顔が広がるようにサポートしたい」と話した。 任期は4月1日から来年3月31日までの1年間。最大で3年間、更新できる。「FMスマイルウエ~ブ」に出演して情報を発信し、地域のイベントに出向く。観光振興にも取り組む。 西廣さんは市のファンとしてまちづくりに参加する市の「スマイルプランナー」の中でも著名人として活動してもらう「スペシャルスマイルプランナー」の第1号でもある。 地域おこし協力隊は、2009年度から総務省が主導して始めた制度。都市地域から過疎地域などに移住した人を地方公共団体が協力隊員として委嘱する。