STI社長に初代86/BRZの開発を担当した賚寛海氏が就任! 生粋のスバルエンジニアがSTIを引っ張る!!
STIは2024年4月1日、同日付けで現社長の平岡泰雄氏に替わり、賚寛海(たもう・ひろみ)氏が代表取締役社長に就任すると発表した。主に技術開発部門を歩んできた同氏はどのようなかじ取りをするのか? 【画像ギャラリー】レオーネにレガシィ、BRZ……スバルの名車だらけ!!STIの社長に就任した賚氏が手掛けるクルマをギャラリーでチェック!(11枚) 文/ベストカーWeb編集部・渡邊龍生、写真/ベストカーWeb編集部、スバル、STI
■技術開発本部を歩んできた賚氏
賚寛海氏は1964年3月17日生まれの60歳で石川県出身。石川県金沢市立工業高校機械科卒。職歴は1982年に富士重工業に入社し、技術本部車体設計部の上級担当部長、技術開発部担当部長、技術統括本部本部長、技術研究所所長を務め、技術開発の部門を中心に歩んできた。 以後、2014年5月にスバル技術本部車体設計部担当部長兼スバル技術本部担当部長を務め、2019年4月に常務執行役員技術統括本部本部長兼技術研究所所長に就任するなど技術系のポストを歴任。 今後は、これまで技術開発部門を幅広く担当した経験を生かし、STIの経営を采配することになる。
■いったいどのような人物なのか?
賚寛海氏といえば、2012年に登場した初代86/BRZの開発に深く携わった人物として知られる。トヨタ側のチーフエンジニアだった多田哲哉氏とも共同開発の過程のなかで侃々諤々の議論を繰り広げたという。 賚氏はスバルに入社してから群馬大学工業短期大学部機械科で学び直した努力派。担当した車種は2代目レオーネのマイナーチェンジをはじめ、1991年のアルシオーネSVX、2代目&3代目レガシィ、2代目GDB型インプレッサを手がけた。そして初代GR86/ BRZでの開発につながっていく。 プライベートではダートラにも参戦していたという生粋のスバルエンジニアだ。ここ最近、STIからは量産モデルのSTI Sportこそ頻繁に出ているものの、レヴォーグやWRX S4に500台限定で設定された特別仕様車のSTI Sport ♯が出たくらい。 そもそもMT車だった先代WRX STIをベースとしたコンプリートモデル、S208が出たのも2017年。あれからアグレッシブなモデルはSTIから出ていないのも気になるところだ。 しかし、今回賚氏がトップに就任して手がけるSTIの今後に大いに期待したい!マニュアルのSTIモデル、待ってますよ!