「極刑にしてほしい」娘を失った母親が涙で声を震わせ訴え 妻殺害事件 元長野県議の裁判 不倫関係や借金についても証言
妻を殺害した罪に問われている元長野県議の裁判。夫婦共通の友人が出廷し不倫発覚時のトラブルで妻が「首を絞められた」と話していたと証言。また妻の母親も出廷し、声を震わせ「犯人を極刑にしてほしい」などと涙ながらに語った。 【画像】殺害された丸山希美さん
審理のテーマは「動機」
元長野県議会議員の丸山大輔被告(50)。 2021年9月、塩尻市の自宅兼酒蔵で妻・希美さん(当時47)の首を何らかの方法で圧迫して殺害したとして罪に問われている。 被告側は無罪を主張して検察と真っ向から対立していて、10月28日の審理は「動機」をテーマに行われた。
夫婦共通の友人が証言
まず証言したのは夫婦共通の友人である女性。 不倫が発覚し夫婦でトラブルがあった後、希美さんから「首をけられた」と連絡があったことを明かし、そのあと会って話した内容も証言した。 夫婦共通の友人の女性(証言): 「『首、大丈夫』と聞いたら『首も絞められた』と話していた」「『離婚は考えていないの』と聞くと、『子どもが大きくなって手を離れたら、旅行にも行きたいし、離婚はしない』と。丸山被告のことが好きなんだな思った」 「首を絞められた」と話していたことについての尋問では、裁判官が「犯人性を立証するのではないなら、端的に質問を」と検察に促す場面もあった。
希美さんの母親「極刑にしてほしい」
続いて証言に立ったのは希美さんの母親。当時の心情などを明かした。 希美さんの母親(証言): 「夜、警察署で遺体に会って、希美は本当にいなくなったんだと思って本当につらかったです」 「犯人には希美の苦しみを味合わせたい。極刑にしてほしい」 希美さんの母親は声を震わせ、涙ながらに語った。 丸山被告は2015年に県議選に出馬。その際、希美さんの父親が400万円から500万円を援助しており、不倫発覚後に「夫が被告に『不倫相手を取るなら議員を辞めて、離婚しろ」と迫ったと証言した。
弁護側「特段のトラブル無かった」
一方、そのあとの弁護側の尋問では母親は「希美さんからその後、離婚の相談はなかった」と証言した。 不倫などを巡るトラブルを動機として捉える検察に対し、弁護側は不倫で揉めたことはあったが、事件当時は特段のトラブルは無かったと主張している。 10月29日は「動機」について論告・弁論などが行われる。 (長野放送)
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