「紅麹」サプリを摂取していた4人が死亡 健康被害が報告された腎疾患の症状は? 腎臓の中で何が起きた?
CBCテレビ
(夏目みな美キャスター) 小林製薬の「紅麹」の成分を含むサプリメントについての問題、健康被害の報告が拡大していますが、概要をまとめてみます。 【写真を見る】「紅麹」サプリを摂取していた4人が死亡 健康被害が報告された腎疾患の症状は? 腎臓の中で何が起きた? (柳沢彩美アナウンサー) 健康被害が出ているのは、小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」など紅麹の成分を含むサプリメントを摂取した方で、28日現在で亡くなった方が2人増えて4人となっています。 入院されているのは106人、この問題に関する相談件数は3000件ほどということです。 そして、小林製薬の本社がある大阪市は27日、「紅麹コレステヘルプ」など3商品、合わせて約100万個に回収命令を出しています。 (夏目キャスター) この問題については小林製薬の対応の遅さを指摘する声もあがっていますが、これまでの動きを時系列で見てみましょう。 (柳沢アナ) この「紅麹コレステヘルプ」が発売されたのは2021年。 そこから、ことし2024年に入って1月15日に最初の健康被害を把握しました。 その後、医師からも症例報告があったりしたのですが原因がわからず、最終的に3月22日にやっと記者会見を行ったということです。 この間、約2か月かかっているわけです。 商品の回収命令が出されたのが3月27日ということとあわせても、確かに遅い動きだと思われます。 (夏目キャスター) 「紅麹コレステヘルプ」を飲んで亡くなった方4人のうち、少なくとも3人は腎疾患の症状があったということなのですが、因果関係は調査中です。 この腎疾患というのは、どういった状態なのでしょうか。 (大石邦彦アンカーマン) 情報が少ない中で、この腎疾患を正しく理解しますと、今回の健康被害の内容が少し見えてきます。 腎臓の仕組みに詳しい、大阪公立大学医学部の井上正康名誉教授に聞きました。 腎臓というのは、そら豆のような形をした臓器なのですが、実際に腎疾患が起きやすい場所は「糸球体」と「尿細管」と呼ばれる場所です。 糸球体というのは、入ってきた老廃物を含んだ血液から老廃物をろ過する場所で、綺麗になった血液を再び送り出しています。 しかし、老廃物をろ過する段階で目づまりが起きて炎症が起きてしまいますと「糸球体腎炎」を引き起こしてしまう可能性があるということです。
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