センバツ2023 社出身の楽天・辰己選手 「目立ってなんぼ、暴れてこい」 /兵庫
プロ野球の楽天イーグルスで活躍する辰己涼介選手(26)が、19年ぶり2回目のセンバツ出場を決めた母校・社の球児時代の思い出や後輩たちに応援メッセージを寄せた。 右投げ左打ちの辰己選手は俊足と強肩が持ち味。高校時代から外野手として活躍し、広角に打ち分ける巧打と長打力で3番など打線の柱を担った。3年夏の県大会は4強まで勝ち進んだが、甲子園への出場機会はなかった。立命館大に進学し、関西学生野球リーグで首位打者を獲得。2018年のドラフトで楽天に1位入団した。21年から2年連続でゴールデン・グラブ賞を受賞している。 辰己選手は高校時代について「学校の敷地内に寮があり、野球に集中できた」と環境に恵まれていたことを感謝する。寮生活では、洗い物と一緒にグラブを誤って洗濯機に入れてしまった話を披露。「グラブが水を吸い込んでパンパンになった。自分に『何やってんねん』と突っ込んだ」と振り返る。 また、練習では「ウエートトレーニングがきつくて、いつもサボっていた」と告白。プロ野球に入ってから、普段のトレーニングの重要性に気付かされたといい、「もっと真面目にやっておけばよかった」と反省する。今でも自主トレーニングの際、高校時代に指導を受けていた外部トレーナーのサポートを受けているという。 今回の母校のセンバツ出場は「甲子園の強豪校に仲間入りを始めたようだ」と評価。試合では「選手一人一人が目立ってなんぼ。自分の能力や実力を存分に発揮できるよう準備して、甲子園で暴れてほしい」とエールを送った。【喜田奈那】 〔神戸版〕