MG Bは顔もお尻も両方カワイイ! ロードスター乗りも釘付けの英国車の魅力──ハッサンの「ワカモノ旧車オーナー探訪記」Vol.02【新連載】
MG Bは乗り味も私好み
購入に至るまでの勢いがスゴイなぁ~と感心していたら、実は3、4年ほどの間、アレコレ悩んでいたのだという。 「社会人になったら趣味性が強いクルマが欲しいなと思っていたので、24、25歳ぐらいのときから何を購入しようかと考えていました」 一時期、英国車にこだわらず愛車探しをしていたそうで、メルセデスAMG CLA45Sや、1世代前のBMWミニ・ジョンクーパーワークスにも試乗。アバルト595もイイかな? と思ったこともあるらしい。 最近のパワフルなクルマは、キビキビ走り驚くほど速くて安定していることが分かり、それもアリだな思ったそうだが、近くに旧車に乗っている友人がいて、メンテナンスは大変そうだけど自分で所有できるうちに乗っておこうと思い直してMG Bを購入。幸い、ボルボを手元に残すことができたので、攻めた買い物ができたとのこと。 「MG Bはデザインがカワイイですね。フロントとリア両方の見た目が好きなクルマにはなかなか巡り会えないのですが、MG Bは顔もお尻も両方イイです。パッケージング的にMG Bは自分の好みだろうな、と買う前から思っていたのですが、納車されて乗ってみたら、やっぱり理想的なクルマでした! エンジンの排気量が1.8リッターなので、トルクがあってエンストしにくいところもポイントです」 “リセットするのはあって当たり前”という、旧車ライフの本質を知ることなく購入したこともあって、はじめは不安でいっぱいだったらしいが、いまのところ平気で心配なく乗れているそうだ。 「細いウッドハンドルも最高ですね。乗り味も私好みで、車体が軽くてハンドルを切ったぶんだけ曲がってくれます。休みの日に楽しく乗るのが第一目標ですが、クーラー付きなので、できれば普段使いをしたいですね」 コンディションがいいMG Bを購入することができたことに満足しているMMさん夫妻は、これから充実した旧車ライフを楽しんでいく。 ライター/エディター 【高桑秀典|Hidenori TAKAKUWA】 1971年、東京生まれ。デジカメの大幅な性能向上により自ら写真も撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。愛車は1998年、27歳のときに買ったアルファロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、往年の日産車も大好きなので長男の名は「国光」。
文と写真= ハッサン(高桑秀典)