永野芽郁と佐藤健が「半分、青い。」以来の共演…他作品でも共演者が同じになるのはナゼ?識者に聞いた
映画「はたらく細胞」の製作発表会見が6月11日に行われ、女優の永野芽郁(24)と俳優の佐藤健(35)のW主演が発表された。 木村拓哉×堺雅人「共演NG」情報の火元…盟友関係の2人がナゼ? 妻同士も交流があるのに 同作は同名の漫画が原作で、X(旧ツイッター)には実写化を喜ぶ声が続々だが、同時に《うれしい お二人の共演は半分青い以来。絶対観に行きます!!楽しみ~︎》などと、永野と佐藤の共演を喜ぶ声も。というのも、2人は2018年度前期の朝ドラ「半分、青い。」の共演者だからだ。 このように「今回とは全く関係ない作品での共演実績を取り上げつつ、新作の共演を喜ぶ声」はしばしば発生する。 最近では2023年度前期のNHK連続テレビ小説「らんまん」と映画「ゴジラ-1.0」(2023年11月3日公開)に出演していた神木隆之介(31)と浜辺美波(23)について、《ゴジラ-1.0, 主人公とヒロインを考えると、らんまんのパラレルワールド感がある》といった喜ぶ声が上がった。 過去に共演した2人が、別作品で重なることが多いのはなぜか? シリーズでもスピンオフでもない、全く関係ない作品同士でも、主要な共演者が同じになることは時々あるが、果たしてそれはなぜなのだろうか。
働き方改革や予算縮小、稽古やリハーサル時間も節約したい
ドラマに詳しいライターの木俣冬氏は、キャスティングの決定打については単なる偶然の場合もあるとしながらも、こう言う。 「共演経験があり気心が知れていると、芝居がしやすいことは確かでしょう。初対面だとまず相手を知ることから始めなくてはならず、その関係性がおのずと空気感で出てしまいます。今の時代、働き方改革や予算縮小など、稽古やリハーサルにかける時間も節約したいでしょうから、おのずと共演経験者を集めてしまうことが増えているように感じます」 とかく製作費が削られがちとされる昨今の芸能界の裏事情も透けて見えるというわけだ。併せて木俣氏は、その良し悪しについても語る。 「実際、俳優2人の相性が良ければ芝居はいいものになるし、視聴者も嬉しく、話題性にもなり、いいことづくめです。その反面、パターン化してしまう、物語より俳優優先になってしまう、新しい俳優のチャンスが減る、などの問題点もあります」 最後に木俣氏は「らんまん」と「ゴジラ-1.0」の例について、 「推測でしかないですが、どちらかの作品にキャスティングする際、同時期に同じキャストの別作品にすることで相乗効果を狙う戦略だったかも。もちろん、偶然ということもあるでしょうが、事務所も製作側も先々のスケジュールは分かっていると思いますので」 と、公開のスパンからして、視聴者の反応を見てからのキャスティングでは作品の完成が間に合わないと思われる例についても解説する。 何やらさまざまな裏事情が絡み合った末の結果もあるようだが、とにかく永野と佐藤の演技に期待しよう。