サッリ辞任後のラツィオの勝利を伊解説陣が徹底分析!WGで途中出場の鎌田大地を巡る「興味深いエピソード」も明かされる | セリエA
【欧州・海外サッカーニュース】MF鎌田大地が所属するラツィオは、ジョヴァンニ・マルトゥシェッロ暫定監督の下で迎えたセリエA第29節のフロジノーネ戦で公式戦5試合ぶりの勝利を収め、『DAZN(ダゾーン)イタリア』の解説陣が見解を示した。 【動画】ラツィオは変化していない?フロジノーネ×ラツィオ|ハイライト 鎌田大地は後半途中から出場!
セリエA第28節のウディネーゼ戦で公式戦4連敗を喫し、9位に沈むラツィオ。2021年夏からチームを率いていたマウリツィオ・サッリは敗戦後、選手たちの奮起を求めて辞任を決断し、アシスタントコーチだったジョヴァンニ・マルトゥシェッロが暫定監督として日本時間17日のフロジノーネ戦で指揮を執った。 ラツィオは序盤において、降格圏をさまよう相手に先制を許したが、シーズン最多となる22本のシュートを放って“美しいプレー”にこだわらず、途中出場のタティ・カステジャーノスのドッピエッタ(1試合2得点)などで逆転勝利を収めた。そんなラツィオについて、『ダゾーン・イタリア』の解説陣が「Tutti Bravi Dal Divano」の番組内で分析した。
ラツィオに問題があることは明白
ラツィオOBのマルコ・パローロ氏がイゴール・トゥドール新体制発足を控える中での古巣の一戦を振り返った。 「この勝利で少しチームは落ち着く。これからトゥドールがやって来るが、彼の力で欧州カップ戦出場権を勝ち取ることだってできるかもしれない。このチームは良いパフォーマンスを見せられる潜在力があることを示した。試合終盤に混乱はあったが、スコアを維持しなければならないという不安から生じたものだ。とにかく必要としていた勝利をつかむことができた」 サッリの辞任からフロジノーネ戦までの間は、マルトゥシェッロが「地獄」と表現するほどの状態だった。同じくラツィオOBのヴァロン・ベラーミは、地獄を経て勝利に歓喜したチームについて慎重な目で見ている。 「監督はこの試合限りであり、試合自体が奇妙に感じた。こういう時は何でも本能に従うものだ。勝利によって中断期間を穏やかに過ごせるが、今後は新指揮官の下でリセットされる。チームが歓喜し、一致団結したかのように見えるかもしれないが、これは、ここ1週間にわたって起きた出来事に対する反発であって、団結とは言い切れない」 「チームの団結とは、多くの選手たちがエゴを棚上げすることで生まれるものだが、1試合に限ったことではなく、成長の過程全体を通して言うものだ。確かに昨シーズンは団結していたかもしれないが、今シーズンは違う」 「正直言って、わずか数日間での変化が起きたとは信じられるものではない。私はそうは思わない。はたから見れば、チームが1つになってゴールを挙げ、全てファンタスティックに美しく映るかもしれない。だがチーム内で過ごしている者にとっては『地獄だった』と言えるだろう」 続いて元イタリア代表MFのリッカルド・モントリーヴォ氏も発言。ベラーミ氏に賛同し、「多くのことが議論に付され、批判されていたから、追加点を挙げた後であのように歓喜する。本能だよ。ラツィオに問題があることは明白だ。これを解決するには時間がかかる」と主張した。
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