真打ちらしい芸で魅了 伊賀良寄席 志の春さん披露公演盛況【長野県飯田市】
伊賀良落語愛好会は25日夜、第75回伊賀良寄席「立川志の春 真打披露公演」を長野県飯田市高羽町の飯田人形劇場で開いた。地元と県外から186人が来場し、志の春さんと松元ヒロさんの話芸を楽しんだ。 志の春さんとヒロさんによるトークで始まり、志の春さんはトリの一席で自作の人情話「お玉桜」を披露。江戸から西に向かって東海道を旅する幼い娘と女性、娘の帰りを病床で待つ父親のやりとりをじっくりと演じた。 ヒロさんはパントマイムを交えた楽しい一人トークで盛り上げ、トリの一席については「すごいわ。古典落語なのかと思った。やっぱり真打ちですね」と評価した。 愛好会の木下浩志さん(71)は「志の春さんを応援しようという気持ちが会場全体から感じられ、とても温かい会になった」と来場者に感謝した。 志の春さんは28日午後11時15分からNHK総合で放送する「未来予測反省会」にナレーターとして、ヒロさんは5月公開予定の映画「鬼平犯科帳」に俳優として出演する。