悠仁さまの教育費は?秋篠宮ご夫妻はいくらもらっているの?皇族の医療費は?宮内庁の内部資料から明かす皇族の「プライベートマネー」
皇族の医療費はどこから?
皇族の医療費は、かつては内廷費および皇族費でやりくりしていたという。だが近年は、その線引きは変更された。 「ヒゲの殿下の愛称で親しまれた寛仁親王は'12年に66歳でお亡くなりになりましたが、生前は何度もガンの手術を受けられていました。高額な手術費用を皇族費では賄えず、寛仁さまは当時の宮内庁長官に『このままでは破産する』と訴えたそうです。以来、皇族の医療費は宮廷費で支払われています」(同前) 「インフリキシマブ」を含め、皇族の医療費について宮内庁に取材すると、次のように回答した。 「皇室の方々が宮内庁病院で診療をお受けになる際の費用及び治療の目的で服用する医薬品の費用については、宮廷費から支出します。なお、宮内庁病院で対応することが難しいため、他の病院で診療を受けられる場合にも宮廷費から支出します」 宮廷費、内廷費、皇族費の総額は100億円超。莫大な額だが、ブラックボックス化している部分は多く、詳細は判然としない。「皇室経済」の在り方について、元毎日新聞皇室担当記者で成城大学教授の森暢平氏が語る。 「かつては国会でも皇室費が議論の対象になっていましたが、近年はまったくなくなっています。政治の世界から独立性・自律性を保ち、皇室を守るという意図なのかも知れませんが、それが逆に宮内庁や皇室への不信を招いている。予算の使い道を適正に公表・説明することが、今後の皇室のために必要だと思います」 折しも、政府では「女性宮家創設」をめぐる皇室制度改革の議論が進められている。「皇室の財布」の運用方法についても、見直してみる必要があるのかもしれない。 「週刊現代」2024年5月18・25日合併号より
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