福井城址のお堀に「花筏」 舞い散った花びら、ひらりひらり着水
福井県福井市の福井城址のお堀で4月10日、舞い散った桜の花びらが「花筏(はないかだ)」に衣装替えをしていく姿が見られ、道行く人を楽しませていた。 県と市によると、福井城址周辺には桜が112本あり、ひらりひらりと吸い込まれるようにお堀に花びらが着水していく。重なり合った花筏は風に吹かれる度に形を変え、御本城橋のたもとを漂いながら水面を淡いピンク色に染めていた。 坂井市から夫婦で花見に訪れていた女性(70)は「花びらが墨流しのようで見入ってしまいますね」と話していた。
福井新聞社