蔵前(ムロツヨシ)は完璧に仕事をこなす

ムロツヨシが主演を務め、平手友梨奈が共演するドラマ「うちの弁護士は手がかかる」(毎週金曜夜9:00-9:58、フジテレビ系)の第4話が11月3日に放送。第4話では、杏(平手)をさまざまな形で支える蔵前(ムロ)の素晴らしい仕事ぶりが描かれた。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】何かをジーッと見つめる杏(平手友梨奈) ■元敏腕マネジャーが新人弁護士に振り回される 同ドラマは、フジテレビにて約54年ぶりに復活した金曜夜9時の連続ドラマ枠にて放送される新ドラマ。芸能事務所の元敏腕マネジャー・蔵前が、人気女優・梨乃(吉瀬美智子)に突然解雇を言い渡されたことをきっかけに、超エリートなのに猪突(ちょとつ)猛進な性格で空回りしてしまう新人弁護士・杏に振り回されながらパラリーガルとして奮闘する。 フジテレビのGP帯ドラマで初主演を務めるムロが、自身のキャリアで初となる芸能事務所のマネジャーと法律事務所のパラリーガル役を、フジテレビドラマ初出演の平手が初挑戦となる弁護士役を演じる。 ■「うちの弁護士は手がかかる」第4話を振り返る 蔵前勉たち「香澄法律事務所」の面々は、天野杏が同僚たちの名前を覚えていないことを知って驚く。パラリーガルの丸屋泰造(酒向芳)や岩渕亮平(日向亘)、先輩弁護士の辻井玲子(村川絵梨)だけでなく、何と蔵前の名前も覚えていなかったのだ。蔵前は、相手のことを知り、情報を共有することで分かりあえてスムーズに仕事もできるようになる、と杏に助言する。 そんな折、杏は所長の香澄今日子(戸田恵子)に呼ばれ、山崎慶太(松尾諭)が手掛けている強盗致死事件の裁判員裁判に協力するよう命じられる。今日子は、裁判員裁判は見栄えのいい人が有利という理由で、杏と山崎が協力して裁判に臨むように指示する。 被告人は30歳の日雇い派遣労働者・木原健太(戸塚純貴)。木原は、深夜ひと気のない路上で被害者の後藤敦(伊藤孝太郎)と肩がぶつかったと口論になった。もみ合ううちに階段から転落した後藤は、頭を強く打ち病院へ搬送されたもののその後死亡。 木原は一度はその場から逃亡したものの後に自首していた。しかし、現場から後藤の財布とスマートフォンがなくなっていたことから、検察は強盗致死として木原を起訴していた。山崎は、量刑が軽い傷害致死を主張するつもりだという。ところが杏は、このケースは強盗致死だと言いだし、金品を奪ったことを認め、自首したことをアピールして減刑を狙う。 ■ 杏は蔵前の名前を覚えていなかった 新人弁護士の杏は、「香澄法律事務所」で働く仲間の名前を一人もすらすらと言うことができなかった。杏のこれまでの言動から推測するに、人の名前を覚えること自体、あまり興味がなく、必要がなかったことなのだろう。 そんな杏はパラリーガルでもある蔵前の名前も覚えていなかった。その事実に、蔵前は少しダメージを受けながらも、杏へ「相手のことを知ることで、仕事がスムーズにいくこともあるので、覚えた方がいい」とアドバイスをする。 杏はそんな必要はないと言いながらも、信頼をし始めているパラリーガル・蔵前に言われたことを少し気にした様子だった。 ■誰もが実践できる蔵前のアドバイス 杏は、所長の今日子からの指示で、同僚の弁護士である山崎が手掛けている強盗致死事件の裁判員裁判に協力することに。 名前も知らない人と組む気はないといつもの調子で言い放つ杏と、生意気ばかり言う杏に苛立つ山崎。激しく対立する２人の様子に、蔵前は細かくフォローを入れていた。 その後、蔵前は犬猿の仲になってしまった杏と山崎のことを、丸屋と玲子に相談していると、杏がのぞいていることに気が付く。杏が一生懸命に名前を覚えようとすることを知った蔵前は、優しくほほ笑み、ノートを手渡す。 蔵前は「凡人は普通書いて覚えるんです」と話し始める。対象の人物がどんな人なのかを観察し、特徴などを書いておくと覚えられると杏にアドバイス。蔵前の助言は、誰もが実践できるものであり、杏にとっても名前を覚えられない人にとっても有益な情報だった。 ■格好よすぎる敏腕マネジャー 今回の裁判では、蔵前の見抜く力が大きな決め手になった。蔵前は、木原の目を見て、木原が悪いことをしたようには思えないと言ったり、路上ライブを行っている女性の目を見て、怪しいことに気が付いた。特に、怪しい女性を見つけ、素早く判断し、隠し撮りするという行動は見事なものだった。 その他にも、杏のことをよく見ていた。普通であれば、失礼な態度を取る杏に腹を立ててもいいものの、蔵前はそんな態度を一度も取ったことがない。きっと初めて会った時から、杏の本質を見抜いており、何があってもこの人を全力でサポートしようと決めたのだと思う。 だからこそ、杏を誤解している山崎に、杏が仲間の名前を覚えるために努力していることや、裁判前日に緊張をして眠れていないことを、杏には山崎がこれまで諦めずに頑張ってきたことを伝えたのだ。 その後、蔵前のさまざまなサポートもあって、杏と山崎は協力し、木原が犯人ではないと証明することに成功。蔵前だからできる恐ろしいほど完璧な仕事ぶりに、X(旧Twitter)では、「優秀すぎる」「ギャップがすごいのよ」「男前がすぎる」と絶賛する声が上がった。 ◆文＝ザテレビジョンドラマ部