秋葉原~羽田の「運河クルーズ」に乗ってみた
永代橋をくぐり川をくだると、豊洲運河と隅田川に挟まれた佃島が見えてきます。船は右手の隅田川に方向を取ります。そうすると見えてくるのが勝鬨橋(かちどきばし)です。1940年に完成し、大きな船が通れるようにと、橋が跳ね上がって真ん中で割れるようになっています(跳開橋)。もっとも、船の通航量が減ったため、橋は跳ね上がることがなくなりました。こうやって舟運の可能性をさぐるクルーズを楽しんでいると、もっと交通機関としての船が活用されると楽しいのにと思いますね。こちらは2007年に、先の清洲橋・永代橋とともに国の重要文化財に指定されています。
築地市場を右手にみながら、さらに下ります。市場にはトラックがいっぱい。魚の姿まではさすがに見えません。この場所は、やはり外からではなくて建物の中を見学した方が楽しいでしょう。そんなことを考えながら、潮の香りと海風を楽しんでいると、見えてきたのが巨大建造物「レインボーブリッジ」です。こちらは1993年に完成しました。真下からみても大迫力です。ゆりかもめが通過していく様子も見えました。
船は京浜運河に入ります。羽田空港へのアクセスといえば、東京モノレールがありますよね。このモノレールに乗っていると、軌道が見えないだけに、なんだか海の上を飛んでいるような錯覚を感じたことはありませんか? 橋桁がどうなっているのか、すごく気になっていたのですよ。船からだと軌道や橋桁がよく見えます。ちょうどモノレールが走って行くのが見えました。車両ががっつりと軌道を掴んでいる様子が分かりますね。このアングルからモノレールを見ることがないので、ちょっと感動しました。
さあ、船は羽田空港島に近づいてきました。ここで見慣れない橋が! 羽田可動橋です。圧巻です。大型船が川を通れるようにと高速道路が中央で別れてぐるっと旋回するんです。といってもなかなかイメージできないですよね。グーグルマップでみると、開いたままになっている橋が確認できますよ。一度動いているところを見てみたいのですが、1998年に使用されなくなりました。