柔道通じ国際交流 リオ五輪金・田知本さん 新プロジェクト立ち上げ
●富山の子どもに価値伝える 射水市出身のリオ五輪柔道女子70キロ級金メダリスト田知本遥さんは、柔道を通じた国際交流や子どもの未来に貢献する新プロジェクトを立ち上げた。「トレジャー・ザ・サークル(宝物の輪)・オブ・プロジェクト」と題し、塩谷建設(高岡市)の協力を得て実施する。6日、同社で開かれた記者会見で、田知本さんは「富山の子どもたちに柔道に付随するたくさんの価値を経験してほしい」と力を込めた。 ●教室や講話居場所づくり 計画では、国際交流イベントをはじめ、国内外での柔道教室や講話、子どもたちが気軽に相談できる居場所づくりなどを予定している。「柔道は人生の先行体験」をモットーとした人材育成や、競技者としても社会人としても一流の「デュアルキャリア柔道チーム」の設立も思い描く。 プロジェクトのロゴマークも作成した。さまざまな色や形の図形が隣り合って一つの輪をつくるデザインで、異なる国や文化の人とも柔道を通してつながることができるとの思いを込めた。今後、田知本さんはロゴ入りの柔道着で活動に参加する。 田知本さんは「子どもたちが居場所を感じられるようなイベント、国際交流できる企画をしていきたい」と意気込んだ。塩谷建設の塩谷洋平社長は「勝つだけではなく、柔道の価値を富山と世界の子どもに伝える手伝いをしたい」と話した。 プロジェクトの第1弾として、7日に高岡市の塩谷建設正気館道場で、台湾の中学生チームを招いた国際親善柔道教室を開く。