母校の監督に就任後、初の甲子園出場を当確させた岡田監督

秋季高校野球近畿大会第5日（27日、ほっと神戸）準々決勝3試合が行われ、東洋大姫路（兵庫）が大院大高（大阪）に4－0で快勝。2022年以来3年ぶり、同年4月に就任した岡田龍生監督（63）の下では春夏通じて初の聖地となる来春の選抜大会出場を当確させた。市和歌山は10－0で六回コールド勝ち。智弁和歌山は滋賀学園を7－2で退けた。 力強く腕を突き上げた。東洋大姫路の先発、阪下漣投手（2年）が6安打無四球で公式戦初完封。わずか90球でマダックス（100球未満での完封勝利）を達成した。 「この試合まで9回完封をしたことがなかった。甲子園につながる大会で達成できて良かった」 初戦の龍谷大平安戦（七回コールド勝ち）から2試合連続完封。エースの投球を見せつけ、大院大高打線を圧倒した。 「ピッチャーがゼロに抑えたら絶対に負けはない。それが自分のやるべきことだと思っているので、これからも継続してゼロを並べ続けたい」 最速147キロ。阪神からは畑山統括スカウト、岡本スカウトら4人が視察するなど、早くもプロの注目を集めている。 履正社を率いて春夏通算13度、甲子園に出場した岡田監督が2022年に就任。就任後初の聖地に当確ランプが灯った。 「甲子園では10年以上、校歌が流れていない。出場できたら、応援してくれるOBに歌ってもらいたい」と指揮官が言えば、阪下も「入学前の目標が甲子園出場と甲子園優勝。夢の舞台だったのでうれしいですし、もっと高いレベルでやりたい」と約束する。同校として、3年ぶりの甲子園。さらに強くなった東洋大姫路をアピールする。（萩原翔） ★センバツ98年ぶり大阪勢出場ゼロも 大院大高が東洋大姫路に敗れ、初戦で敗れていた履正社、大阪桐蔭を含めて大阪勢はすべて姿を消した。来春の選抜大会で近畿の一般選考枠は6。大阪勢の出場校ゼロとなれば、1927年の第4回大会以来、98年ぶり2度目となる。