松山城の土砂崩れ応急対策工事が終了…本格工事期間は1年半~2年と想定
松山城の城山で7月12日未明に発生した土砂崩れで、松山市は23日、崩れた斜面の応急対策工事を終えた。 【写真】崩れた斜面に取り付けられた鋼製の柱(松山市で)=市提供
市は8月21日までに斜面に保護シートを張る作業などを実施。その後、再び大雨に見舞われても土砂や樹木が市街地へと流れ出るのをくい止めるため、鋼製の柱34本を現場に設置した。
応急工事の終了に合わせて、近隣地区に避難指示を発令する基準も変更した。災害発生後、大雨注意報の発表や、それに応じた土砂災害発生の危険度に達すれば、避難指示を発令するよう基準を引き下げて運用していた。今後は大雨警報が発表されるなどすれば、発令するように見直した。
現在、愛媛県や有識者らによる「土砂災害対策技術検討委員会」で、斜面の復旧工事の工法などが検討されている。市は同委員会からの提言を受けた後、本格的な工事に取りかかる。工事期間は1年半~2年かかると想定しているという。