独自の感性や技が光る秀作92点 富山市民プラザで日展富山会展開幕
富山県内作家らでつくる日展富山会(前川正治理事長)の「第4回日展富山会展」が23日、富山市民プラザで開幕した。国内最大級の総合美術展「日展」などで活躍する県在住・出身の92人が1点ずつ出品。独自の感性や技が光る日本画や洋画、彫刻、工芸美術、書の秀作がそろっている。9月2日まで。 日展富山会は県内の美術振興を目指して2019年に発足。県内で2年に1度開かれる日展の巡回展とは別に、富山会が独自に展覧会を開いている。今回は昨秋に東京・六本木の国立新美術館で開かれた第10回日展の出品作をはじめ、富山会員の近作を展示した。 日展顧問の洋画家、藤森兼明さん(砺波市出身、愛知県)の特別出品作「ポンペイ秘儀莊(ひぎそう)へのオマージュ」は、気品ある女性の強いまなざしが印象的で、荘厳な雰囲気が漂う。 第10回日展で特選を受賞した越谷なつみさん(高岡市)の洋画「謐(ひつ)」、織田定男さん(砺波市)の工芸美術「深層の情景」、谷口信夫さん(南砺市)の工芸美術「大地のうた」なども並び、美術ファンらがじっくりと鑑賞した。会場では、藤森さんや各部門の代表者らが作品解説を行った。
会期中は毎日午後1時20分から出品作家による解説会を行う。入場料は一般500円、高校生以下無料。日展富山会と富山市民プラザ、北日本新聞社主催。