伐採された「シラカバ並木」背景にオーバーツーリズム “通行に支障”伐採したいと町に要望…「やむを得ない判断」か 北海道・美瑛町
北海道・美瑛町にある「セブンスターの木」に隣接するシラカバ並木が伐採された。背景には、畑への無断立ち入りや、道路いっぱいに広がっての写真撮影などといった、オーバーツーリズムによる問題があったという。 【画像】伐採される前のシラカバ並木と根元から切り倒されたシラカバの木
根元から伐採…消えた「シラカバ並木」
雪と朝焼けの中に立ち並ぶ、シラカバの並木。 北海道を代表する観光名所、美瑛町を象徴する眺めだ。 1976年に、たばこのパッケージに採用された「セブンスターの木」と、隣接する「シラカバ並木」はいわゆる“映えスポット”として人気を集めてきた。 月夜に照らされたシラカバ並木を収めた写真が撮影されたのは、13日午後6時すぎのこと。 ところが、それから約14時間後の14日午前8時頃、この景色は激変した。 「セブンスターの木」を通り過ぎ、シラカバがあった場所にさしかかると、そこに並木はない。約40本のシラカバの木は、根元から切り倒されていた。 その理由について、美瑛町農林課の平間克哉さんは「周辺の人が多くて通行にも支障があり、伐採したいと町に要望があった」と説明した。
背景にはオーバーツーリズム「やむを得ない判断」か
美瑛町では、以前から畑への無断立ち入りや、道路いっぱいに広がっての写真撮影などの、オーバーツーリズムが問題となっていた。 美しい美瑛町の風景をSNSで発信している、絶景taroさんは、2024年12月に車で走行中、観光客と接触しそうになり、危険を知らせるセンサーが鳴ったことがあるという。 絶景taroさんは「思いつくこと(対策)は、ほぼ全てやってると思う。時間とコストをかけて。そんな中でやむを得ない判断が今回の伐採だったと思う」と話す。 セブンスターの木がある場所には、15日も続々と観光客が訪れていた。シラカバ並木は、韓国でも有名だといい、訪れた韓国人観光客は「ここまで来たのに、(シラカバ並木を)見ることができなくて。私たちは(伐採されたことを)知らなかったので、残念です」と話した。 今回の伐採は、大きくなった木でできる日陰が農作物に影響を及ぼしていることも理由のひとつになっているという。 (「イット!」1月15日放送より)
イット!
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