伝統的な能登の祭り維持へ 最大150万円を道具修理や開催経費などに助成
能登の住民たちの心の拠り所となっている伝統的な「祭り」の維持へ、馳浩知事は、石川県独自の支援制度を新たに設け、地域コミュニティーの再生を後押しする考えを示しました。 【写真を見る】伝統的な能登の祭り維持へ 最大150万円を道具修理や開催経費などに助成 元日の地震の影響で、毎年5月に行われている七尾市の青柏祭では、巨大な山車「でか山」がまちを練り歩く曳山行事が中止を余儀なくされました。さらに夏に向けては、地域ごとの伝統的なキリコ祭りがシーズンを迎えますが、開催に向けた課題は山積しています。 5日の石川県議会の一般質問で馳知事は、祭りの再開に向けた意向を市と町に確認したところ、「今は考えられる状況ではない」との声が大半だったと説明した上で、県独自の支援制度を活用し、財政的支援をはかっていく考えを示しました。 馳浩知事「祭りの再開に向けては地域ごとにニーズやペースも異なることが想定されることから、支援制度は地域の皆さんにとって使い勝手が良くなるように柔軟に対応していく」 支援制度は、200億円規模の「いしかわ県民文化振興基金」を活用し、道具の修理費用や開催経費など3年間で最大150万円を助成します。県は6月補正予算案に、関連予算として5000万円を計上しています。
北陸放送