「結核」集団感染36人、うち2人発病…今後増える可能性も
島根県は8日、出雲市内に勤務する40歳代女性と、10~60歳代の家族や同僚ら計36人が結核に集団感染したと発表した。いずれも命に別条はないという。県内での結核の集団感染は2018年以来。
発表によると、出雲市内の医療機関が5月9日、この女性の発病を届け出た。出雲保健所が、接触者328人のうち307人に健康診断を実施したところ、6日までに1人の発病者を含めた計35人の感染が判明した。
また、受診者のうち18人が経過観察や診断結果の確認中といい、今後も増える可能性がある。県は、残り21人についても健康診断を受診してもらう予定という。
結核の初期症状は風邪に似ており、県は「たんの絡むせき、微熱、体のだるさが2週間以上続く場合は早めに受診してほしい」と呼びかけている。