MISAKI（右）を前蹴りで突き放すモンクットペット

　6月30日（日）に名古屋国際会議場イベントホールで開催された『SukWanchai MuayThai Super Fight』（ムエタイスーパーファイト）で初のムエタイルール（46kg契約）に挑んだSB日本女子アトム級王者MISAKI （TEAM FOREST）が、タイのモンクットペット・ペットプラオファー（タイ）と果敢に打ち合ったが、その老獪なテクニックの前に勝利には届かなかった。 【フォト】MISAKI、初ムエタイルールで奮闘！ 　モンクットペットは22年世界アマチュアムエタイ世界選手権45kg級で金メダル、プーケットの王座も獲得している。対日本人では、昨年、藤原乃愛、伊藤紗弥にムエタイルールで判定勝利。12月には宮﨑小雪にRISEルールで判定負けを喫しているものの、ムエタイルールでは最強クラスの選手だ。 　試合は1R、序盤からMISAKIが前に出て積極的に攻め、首相撲になれば得意の首投げまで飛び出した。しかしさすがはムエタイ女王モンクットペット、組んでの膝蹴りではコントロールし、MISAKIのボディに叩きつける上手さを見せる。 　2R、その首相撲からのヒザ蹴りでペースを握ろうとするモンクットペットだが、MISAKIは離れ、パンチの連打でロープ際に追い込むなどリードを見せる。 　しかし3RからMISAKIのパンチにモンクットペットは掴んではヒザ、離れては前蹴りでMISAKIを吹っ飛ばすなどパンチの被弾を避ける。 　そして最終5R、前に出て攻めたいMISAKIだが、パンチに行くとモンクットペットの首相撲から膝が襲う。そこから抜け出すMISAKIだが、詰めては下がるモンクットペットに前蹴りで大きくバランスを崩されてしまう。互いに決定打がないまま判定となり、3-0（3者とも49-48）でモンクットペットが勝利。ムエタイはキックやシュートボクシングとは違い、首相撲やり放題でヒザ蹴りあり、打撃でバランスを崩されたらマイナスポイントなど、そのルールの前にMISAKIは勝利には届かなかった。