【オーストラリア】シドニーとメルボで人口爆発、留学生が急増
オーストラリアの二大都市、ニューサウスウェールズ州シドニーと、ビクトリア州メルボルンで人口が急増している。昨年1年間の2都市の人口増加数は31万人で記録的な水準となった。また、オーストラリア全体の人口増加数63万4,000人のうち、92%が主要都市のものとなっている。大都市に人口が集中した背景に、新型コロナウイルス収束後の留学生の回帰がある。シドニー・モーニング・ヘラルドが伝えた。 豪政府統計局(ABS)の調べによると、1年間の人口増加数が最も多かった都市はメルボルンで、16万7,500人(1日当たり459人)増だった。次いでシドニーで14万6,700人(1日当たり402人)増だった。両都市ともに1年当たりの増加数が14万人を超えたのは初めて。 メルボルン都心部には現在510万人、シドニー都心部には504万人が居住しているとみられ、移民の多くは学生寮やシェアハウスのある都心部に集中している。 昨年、学生向け物件の多いメルボルンのカールトンには3,700人以上、シドニーのヘイマーケットに2,653人、キングスフォードに2,365人の移民が流入した。 一方、生活費の高騰に苦しむオーストラリア人は郊外に移っており、人口の流入が最も多かった地域はメルボルンのロックバンクで4,299人、次いでシドニーのシェーンズ・パークで3,908人増加した。