「県警が変わらないと息子の死が無に」遺族が悲痛な胸の内 兵庫県警機動隊員が自死 県が遺族と和解「パワハラを謝罪」“ボケ木戸”と付箋…繰り返された怒鳴りや叱責
和解が成立 遺族「兵庫県警には、絶対に変わってもらわないと困る。でないと、大地の死は無になってしまう」
そして大阪高裁で3月22日、▽兵庫県は先輩隊員のパワハラがあったことを認めた上で、大地さんに精神的負担をかけた点を真摯に反省し謝罪する ▽県が大地さんの両親に慰謝料として計142万円を支払う という内容で和解が成立しました。 一方で、パワハラと自殺との因果関係については、裁判では認められない結果となりました。 和解成立後の会見で、大地さんの父親は悲痛な胸の内を語りました。 大地さんの父親・木戸一仁さん 「8年半前に(パワハラを)ちゃんと認めてくれれば、こんな長い年月、私たち遺族が苦しむ必要もなかったんです」 「これを機会に兵庫県警には、絶対に変わってもらわないと困る。でないと、大地の死は無になってしまう」 「変わってほしい、でないと兵庫県警の若い、第一線で頑張っている警察官たちがとても可哀想です」
兵庫県警「遺族の心労や心情を慮り、双方が歩み寄った形で紛争の解決を図ることが妥当と判断」
今回の和解について兵庫県警の植村琢也監察官室長は、「裁判所からの和解勧告を受け、ご遺族の心労や心情を慮り、双方が歩み寄った形で紛争の解決を図ることが妥当と判断し、和解に応じることとした」とコメントしています。