輝いたのはカンテだけではなかった

巧みにプレスをかわすサリバ photo/Getty Images

EURO2024の初戦、オーストリア戦をどうにか1-0でものにしたフランス代表。しかしオーストリアの鬼のプレッシングに苦しめられ、唯一の得点はオウンゴールによるもの。さらにエースのFWキリアン・ムバッペが競り合いの際の激突で鼻骨を骨折するなど、ギリギリの勝利であった。 ［動画］あのフランスが大苦戦!?　オーストリア×フランスハイライト そんななか中盤で存在感を見せマン・オブ・ザ・マッチに輝いたMFエンゴロ・カンテの活躍に注目が集まっているが、もうひとり称賛に値するプレイを見せた選手がいる。CBで先発したDFウィリアム・サリバだ。 国際大会で初先発となったサリバは圧巻のスタッツを記録している。『ESPN UK』によると、75タッチのなかで地上戦勝率100%、ドリブル成功率100%、6回のクリア、94％のパス成功率を記録したという。 23-24シーズンのプレミアリーグでアーセナルのリーグ最少失点に貢献したサリバだが、代表でもその鉄壁ぶりと状況判断力は変わらなかった。オーストリアのプレスをかわしながら冷静にパスをつなぎ、ゴール前では壁となって跳ね返すサリバの頼もしさは際立っており、イブラヒマ・コナテらを抑えて先発に抜擢されたのも納得のパフォーマンスだった。 実力者ひしめくフランス守備陣において、これまで序列が低かったサリバ。しかし少なくとも今大会では、ようやくCBのレギュラーの座を掴んだとみていいはずだ。