ステゴサウルス骨格標本、過去最高70億円で落札
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【7月18日 AFP】米ニューヨークで17日、これまで発見された中で最大のステゴサウルスの骨格標本が競売に掛けられ、4460万ドル(約70億円)で落札された。化石標本の落札価格としては過去最高となった。 競売大手サザビーズ(Sotheby's)によると、推定1億5000万年前の標本化石は体高約3.3メートル、全長約8.2メートルで、「アペックス(Apex)」と名付けられた。「完全標本に近く、保存状態も最良」とされ、計319個とみられる骨格要素のうち254個が残っている。 落札予想価格は400万~600万ドル(約6億2000万~9億4000万円)。化石標本のこれまでの最高取引額は、2020年に落札されたティラノサウルス・レックスで、3180万ドル(約50億円)だった。 アペックスは2022年5月、古生物学者ジェイソン・クーパー(Jason Cooper)氏の私有地から見つかった。サザビーズは「最高品質と透明性」を確保するため、クーパー氏と協力して「発見、発掘、修復、標本準備、展示までの全工程を記録」したとしている。 ステゴサウルスの化石標本は各国で展示されているが、サザビーズによると、アペックスは、英ロンドンの自然史博物館(Natural History Museum)収蔵の「ソフィー」よりも3割ほど大きい。ソフィーは、一般公開されている中では最も完全に近い標本とされている。(c)AFPBB News